貴方の死に、祝福を。 3話
河川敷にいるのも目立つので(主に沙也加が)、
近所の公園まで移動する。
気の利くことに、男天使が靴を持って来てくれていたので、幸い足の裏は守られることになった。
靴を履く際、痛みが引いていった気がするのは、天使の力でもあるのだろうか。
公園に着くと、ベンチに腰かけた病衣の彼女が、そっかぁ、私、死んじゃってたんだあ・・、と噛み締めるように言う。
本当に幽霊・・、というか、未浄化な魂というものが存在するのか・・。
そう慄いてはいたものの、目の前の彼女は、普通の人間にしか見えな