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「いい年こいて何言ってんだ」と思うのは、あなたがそれだけ苦しみ、我慢し、頑張ってきたから

自分より年上の人が年甲斐もなく自分勝手に振る舞ったり、周りの人の迷惑を考えない言動をしていたら、「いい年こいて何言ってんだ」と思いませんでしたか? 私は子どもの頃からよく思っていました。

「大人のくせに何言ってんだ」と。

我が身の精神疾患を克服したとはいえ、やっぱり時々「そんな年で何言ってんだ」と思うことはあります。

と同時に、童心を忘れず若々しい大人にも憧れがありますし、「人間は何歳からだってチャレンジしていい、何歳からでも遅くはない」と思ってもいるので、何かにつけて「いい年こいて何言ってんだ」と思う自分になりたくないのも事実です。

そもそも、もはや自分が「いい年こいて何言ってんだ」と言われて当たり前の年齢となりました。もしかしたらすでにネット上の誰かに思われている可能性もあります。

そこで私、ちょっと考えました。

「私はなぜ、自分より年上の人に『いい年こいて何言ってんだ』と思ってしまうのだろう?」

「もし誰かが私に対して『いい年こいて何言ってんだ』と思ったとしたら、それはどんな心理から来るものと考えられるだろう?」

そして、ひとつ結論が出ました。

年上の人に「いい年こいて何言ってんだ」と思う人は、これまですごく苦しみ、我慢し、頑張ってきた人です。

* * *

◆人は「封印した自分」の姿に苛立ちを覚える生き物

以前ユング心理学の「シャドウ」について解説した記事を書きました。
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詳しくは上記の記事で解説を読んでいただけるとありがたいのですが、我々人間は幼少期から大人になる過程で「人生の禁止事項」を無意識に立てていきます。

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