充実したセカンドライフに向けて 健康づくり ~ 運動編 Ⅱ~
日本では急激な高齢化とともに、健康意識の高まりを見せており、健康食品、健康薬品、健康器具などのフィットネス産業が人気を集めています。
なかでも、フィットネスクラブは様々な地域に点在し、過当競争に陥っている状況です。
フィットネスクラブには、ジム、スタジオ、プールといった設備投資から、個人個人の多様なニーズに対応したクラブが増加傾向にあります。
前回の 運動編 Ⅰ では、フィットネスゲームを活用した運動について、紹介させていただきました。
今回は、自らの経験も含め特色のあるフィットネスクラブの特徴や運動効果、裏情報について紹介します。
A 医療目線のメディカルフィットネス
主に医療機関が運営するフィットネスクラブ。このクラブは、医療機関と併設又は提携している運動施設で、主に生活習慣病等の予防・改善を目的としています。
専門の医師による『運動処方箋』をもとに理学療法士や健康運動指導士などが個別に運動プログラムを作成するため、より安全な運動が提供されます。
こうしたクラブは、ケガや病気でリハビリが必要な患者に対し、リハビリ後のフォローアップとして設けられた要素も強く、運動機能の維持・改善が中心のメニューとなっています。
一方、現在健康な方でも疾病予防のために処方せんなしで利用することができます。
ストレッチを中心とした指導に加え、個人の能力に応じた運動機器の活用などの指導を行います。
【 裏情報】
開業医が副業として経営しているケースが多いのが特徴です。開業医の専門が、整形外科又は内科の患者で、リハビリ後のアフターケアと位置付けています。
整形外科医が経営するクラブでは、若者世代はケガのアフターケアに、中年以降は肩こりや腰痛などの予防・改善に利用される場合が多いのが特徴です。
一方、内科医が経営するクラブでは、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の予防・改善に利用される場合が一般的です。
両施設とも、運動処方箋に基づく運動プログラムが必要な場合には、所得税の医療費控除が受けられます。
B 女性に特化したカーブス
様々な医療関係研究機関との検証結果に基づいたサーキットトレーニング型クラブ。カーブスは、利用者もインストラクターも女性で、40~60代を中心に生活習慣病、足腰の関節痛、ロコモティブシンドロームなど様々な疾病予防や健康増進を目的として利用可能なフィットネスクラブです。
予約なしで運動ができる30分の健康体操クラブ。特に、30分の運動プログラムは、大学や研究機関との共同研究で様々なエビデンスを取得し、その効果が証明されています。
12種類の安全性の高い油圧式マシンの使用やストレッチなど、インストラクターが常に利用者のサポートを行うなど安全面に配慮した施設です。
【 裏情報】
カーブスは、次の医療関係研究機関と提携し、その効果の検証を踏まえた運動プログラムを実施しています。
*国立健康・栄養研究所との生活習慣病・メタボ対策の運動効果
*東北大学加齢医学研究所との認知症予防や認知機能リハビリへの応用
*東京都健康長寿医療センターとの歩行速度の検証
*筑波大学大学院久野研究室との筋力や筋肉量の変化
この運動プラグラムにより、生活習慣病などの予防・改善効果に加え、認知機能の改善や、歩行速度、筋力・筋肉量の改善がみられています。
C 成果を実感させるライザップ
完全個別指導による利用者の望む体型を実現する結果にコミットしたプラ
イベートクラブ。ライザップは、通常のフィットネスクラブとは、大きく異なり、利用者の叶えたい身体に向けて、短期間で実現していくパーソナルトレーニングジムです。
その特徴は、個人の体格、体重、体質などに応じた限界数値をカウンセリングしながら設定し、設定したプログラムメニューは専門の医師や管理栄養士が監修した上で提供しています。
専門トレーナーが、そのメニューに従い医師や管理栄養士と連携を図りながら、常に利用者のサポートを行うなど安全性に最大限配慮したトレーニングジムです。
【 裏情報】
ライザップは、高齢化の進展に伴い、メタボやロコモなどの生活習慣病予防や改善のために、健康に焦点をあてた運動プログラムも拡充させています。
実際、血糖値や内臓脂肪、皮下脂肪が他のフィットネスクラブより大幅に改善しており、高血糖の改善やメタボリックシンドロームに大きな成果を上げています。
また、血圧降下や中性脂肪などのコレステロールの削減など生活習慣病の予防や改善にも貢献しています。
【 終わりに 】
今回は、三つの特色のあるフィットネスクラブについて、その特徴や運動効果、裏情報を紹介させていただきました。
ここで最後に、私が自ら実際体験したフィットネスクラブの特徴などについて紹介します。
①最初に入会したのはジム、スタジオ、プールといった設備が充実している準大手のスポーツジムです。
ここのジムでは年齢や世代により様々な運動メニューや利用料金を用意しており、利用者ニーズに応えようとしていました。
スタジオでのストレッチやエクササイズの他に、スクールにも力を入れており、差別化や定着化に努めていました。
私は、定番のランニングやバイク、筋トレを中心としたトレーニングに加え、スタジオでのエクササイズを定期的に行っていました。
②次に利用したのが、整形外科医が経営するメディカルフィットネスクラブです。
ここの利用者(ケガなどのケアための若者)は、結構ハードなトレーニングを行っていました。
中年以降は肩こりや腰痛などの予防・改善に利用される場合が多く、運動処方箋に基づく運動プログラム利用者は、理学療法士の指導の下に軽めのトレーニングを行っていました。
ここではストレッチを中心とした指導を健康運動指導士などのトレーナーが個別で指導してくれるので、ストレッチ嫌いな私でもメニューを続けることができました。
運動機器については、個人の能力に応じて設定できるため、設定バンドをかざすだけで、自分のオリジナルなトレーニングをすることができました。
③最後に利用したのが、今年の2月まで週数回利用していたリーズナブルなフィットネスクラブです。
ここでは、簡易な筋トレ機器とバイク、ランニングマシンが豊富にあり、個人が自由に利用できるシステムになっています。
まず最初に30分程度ストレッチを行い、次に20分程度筋トレを行った上で、最後にランニングマシンで40分程度汗をかくのが日課になっていました。
この施設は利用料も安く、私も一番長く続いたクラブでしたが、現在の状況では継続することが難しく残念ながら止めることにしました。
以上が私が実体験した3施設となりますが、運動効果については一長一短あり評価が難しいかも知れません・・・
費用対効果の観点からは、③ > ② > ① であったと感じられましたが、これらは個々の経験や判断基準により異なると思われます。
いずれにしても、健康であるためには、運動を継続することが最も重要となります。 まずは自分に適した運動施設を選びましょう!!
外部環境が厳しい今はとりあえず、自宅でのストレッチとスクワットの他に、外でのウォーキングを継続していきたいと考えています。
次の「健康づくり編」では、高齢者の運動や大切な食事について発信していきますので、よろしくお願いします。
では、次回にまたお会いしましょう!!
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