心理: モノをしっかり観る
ぼくは趣味で絵を描く。時間を見つけてはデッサンをする。
そこでわかるのは、モノを見ているつもりなのに、見ているようでみていないということだ。思い込みも邪魔をする。
実物を見て描くことと写真を見て描くこととは同じようでいて別物だ。
ぼくは最初、この意味がよくわからなかった。形をとることに心を奪われていたからだ。
よく観察するようになってやっと違いがわかってきた。
ものを描いているのではなく、写真を描いているのだということもわかった。
考えることも生きることも現実を把握するには時間がかかるのかもしれない。
書物でわかることと現実でわかることは同じではない。
今わかっていることが明日には別のものに変わっているかもしれない。
しかし、いろんなことを把握するには同じことを言っているようではダメだ。
物事がわかってくると、いろんなことが単純になる。課題ではなくなるのだ。
そうなると次の課題へ向けて集中することができる。課題は途切れることなくやってくる。
更新も変更もできていないのは「わかっていない」ということでもあるのだ。
記憶するのではなく考えることに従っているからだ。
日々精進して今とは違う世界を見てみようと思う。