将来を見通す力
脳の前頭前野という部位が損傷を受けると、将来どうなるとか、今、自分の状況がどうなっているのかの認識が危うくなる。
また、前頭前野に障害を受け、慢性痛にも曝され、なおかつ痛みを放置している人は、そうしていることが将来どうなるのかに関心をもたない。
巷で見かける歯が抜けたまま放置している人や、痛みに曝されているのに何もしない人たちの前頭前野には何か問題を抱えているのではないかと思うのだ。
通常では、痛みの放置や病気の放置はしないものだ。何らかの対処をしようとするはずだ。
「なるようにしかならん!」と啖呵を切って、本当に何もしない人は、人生観がそう言わせるのではなく、脳の働きがそう言わせるのではないだろうか。
考え方の問題ではなく、脳の働きに問題があることをいろんな人を観て理解できる。説得よりも治療が必要なのだ。
思考よりも身体的なものを大切にしなければならないことも多いのだ。