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心身一如

『心身一如』という言葉を聞いたことがありますか?

東洋医学の特徴をあらわす言葉の一つとして心身一如があります。
精神と肉体は一つであり切り離せないもの、1つの身体の両面であるという考え方です。

心を先に考えると
よく引用される例として漆(うるし)アレルギーの話があります。
漆の木の下を通るだけで身体に湿疹のでる方が、漆ではなく他の木だと暗示をして漆の木の下を通ったら、湿疹はでなかった。しかし他の漆ではない木を、「これは漆だ」と暗示を与えて通ったら、漆の湿疹が出たという実際の例です。

身体を先に考えると
背筋を伸ばして大股で歩くと肚(はら)に適度な力が入り胸が広がります。自然に呼吸が深くなり、目線も上がり心も上向きに、思考も明らかになります。
背骨を丸めるとまず大股では歩けません。肩が内巻きになり胸に吸気が入らなくなります。心も閉じやすく思考ももぼんやりします。

西洋医学は、病気の部位や検査値などを観て部分的に治療する(内科、眼科、整形外科など)ことを得意としていますが、東洋医学は「心身一如」に基づき、病気になる体質自体を改善して人間そのものを治す、というバランス医学です。
漢方で見る五臓では、物質的な側面だけでなく、精神的な側面もそれぞれの五臓がコントロールしていると考えます。
怒ってばかりいると肝を傷める...ex目が充血して頭が痛くなる
思い悩み過ぎると脾を傷つける...ex食欲がなくなり胃に穴があく
などですね。
西洋医学でも[心身症][心療内科]など精神的な要素を含んだストレスが重視されるようになり、その点では漢方に近づきつつあるのかもしれません。

病気は"低酸素" "低体温" "高血糖"で出来た身体が大好きです。

背骨は呼吸の通り道ですから、背筋を伸ばして姿勢良く股関節から大股で歩くことを習慣付けたいですね。肩甲骨から腕を大きく振ると更に良いですが、荷物があるでしょうし、やり過ぎると様子の可笑しな人になりますので気を付けましょう。

巡りの良い身体になれば気分も明るくなりますし、病気でないだけでなく邪気を寄せ付けない心身を目指せます。『上を向いて歩こう』ですね。

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