おばあちゃま大学に行く
今日は大学から
願書を取り寄せたら
リーフレットが
先に届いた
お稽古事みたいに
ただただ
お金を払って
講義を聞くだけという
パターンもある
しかし敢えて
困難な資格取得のための
フツーの大学を
選考してる
「おばあちゃま
コレきっと難しいほうだよ?
こっちの聞くだけの方が
いいんじゃないの?」
「ダメよ
そんなのは
やる気でないわ
もうろくした頭でも
できるということ
証明したいのよ
自分を信じたいの」
「ボケ防止に
大学受けるんなら
そんなに
頑張ること無いじゃん」
ボクはおばあちゃまが
疲れてしまうことが
心配で話したつもりだった
おばさまが
隣から口を挟む
「失礼ね?ボケ防止?
おばあちゃまは
まだお若いし
パコちゃんは
自分が若いからって
年上女性に
酷い事言ってるの
気づかなさすぎよ」
「え?失礼だったの?
おばあちゃま
ごめんなさい
あのね
心配しただけなんだ」
「パコちゃん
心配してくれて
本当にありがとう
だけど
やっぱり挑戦したいの
だから応援してね」
入学案内リーフレットを
おじいちゃまが
横から手を出して
眺めてる
「やるからにわ
必ず資格とって
モノにしなきゃならんぞ
何のためにやるか
ボケ防止とかなら
辞めとけよ
外に探せ
人の役に立てる
資格ならいいんじゃないか
わしは応援するぞ」
リーフレットを雑に机の隅に
投げやる
おばあちゃまは
パッと拾い集め
おじいちゃまを睨む
「当たり前です!
この歳から始めるというのは
かなり本気ということです
社会貢献を何歳になっても
続けてゆく気持ちですから
しっかり
サポートしてくださらないと
困ります」
おばあちゃまはキリッと
応えると
スタスタと
お部屋へ行ってしまった
おじいちゃまは
ボクをみて
ニヤリとしながら
ボソッと云った
「応援てゆうやつは
なかなか難しいな
パコちゃんも頼むよ
おばあちゃまを
支えてくれよ」
叔父さまもやってきて
おばあちゃまに声をかける
「おーい!
おばあちゃま
大学行く時に履く靴
買ってきたから
名前書くか?」
青い箱をあけて
真っ白のスニーカーを出す
「HOKA oneone?
ワー凄いイカツイ!
おばあちゃま
足合わせないの?」
遠くからおばあちゃまの
返事がかえってくる
「いまいくわ」
しばらくすると
おばあちゃまがやってきて
靴をみて感嘆する
「まあ!素敵ね
ありがとう」
シンデレラのように
部屋着の裾を両手で持ち上げ
素足をそっと
新しい靴に滑らせる
「おばあちゃま
ガラスの靴みたいね」
おばあちゃまは
ニコニコ嬉しそう
「楽しみね」
「そうだねおばあちゃま
少しづつじゅんびしようね」
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おばあちゃまの
大学シリーズは
分けておいた方が
いいのかな?
それじゃまたあした
いつもありがとう