一杯のハーブティーが悲しみを忘れさせてくれた
最近、というよりもこの数ヶ月(正確に言うなら去年の冬あたりから)、ハーブティーに関心が向いている。実を話すと、そうなるまでハーブ全般が苦手だったにも関わらず。
始まりは一杯のハーブティー。
とあるレストランで淹れてもらった、レモンバームとホーリーバジル、そこにお湯を加えたシンプルなハーブティー。聞くと、レストランの外で自家栽培していると言う。シンプルで癖のない優しい味わいの虜になり、友人に教えてもらいながら、この夏はレモンバームを育てるに至ったくらい。
ハーブひとつひとつの効能については、勉強不足でまだまだ理解していないのだけれど、香りやお茶にした時の柔らかな風合い、身体の中にまっすぐおりていく感覚。どれもこれまでの人生で味わったことのない、不思議な感覚だった。理屈じゃなく好きってこういうことなのかな、と思う。
私は、何か悲しいこととか悔しいことがあると、もういいや〜と投げ出してしまいがち。自分が思い描く理想みたいなものがあって、それから外れた瞬間、すべてどうでも良くなってしまう。
つい最近も、時間と体力を使って完成させた仕事が思うような結果を得られず、悔しい悲しいもう辞めたい、という気持ちになった。でも、KALDIで購入したyogiというハーブティーを飲んだ瞬間、心の靄が晴れた。前向きになれたとはまた違うけれど、辛いリアルを忘れられた。これは大袈裟でもなんでもなく、私自身のリアルレビュー。
少しの食べ物とか、一杯の飲み物に救われる経験って思い返せば結構ある。
誰かにとっては、コーヒーかもしれない。他の誰かにとっては、お肉とかお魚とか。些細だけれど、みんなが大切にしているもの。それは、美しい景色を見たとか、これまでにしたことのない経験をしたとか、そういうものと大差ないくらい、日常の中ではなくてはならないものだと思う。
yogiのカモミールティー、本当に本当に美味しいのでKALDIで見かけた際はお手に取ってみてください。
無理をしない、少し休む。
漠然と言われてもやり方が分からなかった過去の自分に一杯のカモミールティーを差し出してあげたい。
それがあれば、椅子に腰掛けて、周りの景色を見る余裕も一緒にプレゼントできたかもしれないね。
皆さんは、今の季節、何を飲むのがお好きですか。
読んでくれてありがとう。