ケアマネ試験に合格する方法① ~相談員と3か月実践した経験から~
こんにちは、ペースノートの野尻です。
介護支援専門員実務研修受講試験(通称「ケアマネ試験」)の合格発表が12月の初めにありました。みなさまの周りの方々の結果はいかがでしたでしょうか?
ケアマネ試験は合格率20%前後。特に5つの選択肢のうち2,3個の正しいものを選ぶという回答形式のため、介護福祉士試験に比べて格段に難易度が高い試験になっています。
「受かってほしい職員が受かってくれない」という施設長様や経営者の方々のお声もよく耳にします。
そこで今回は、私がお世話になっている社会福祉法人にて、相談員さんと実践した方法をご紹介いたします。
(不合格者も全員3か月の勉強で10点以上伸びていますので、それなりに再現性のある内容だと思っています。)
①いままでの勉強方法を疑おう
ホームページなどを検索していると、ケアマネ試験講座のされている会社さんが勉強方法を公開していることがあります。大体は要約すると以下のような順で書かれていることが多いです。
しかし、実際これをこなすことができる職員さんがどれだけいるでしょうか?
そもそもケアマネ試験を受ける職員さんは30歳台以上の責任世代。職場でも家庭でも忙しいことが多く、当然勉強は二の次。テキストを1回読もうとしただけでいつの間にか試験2週間前!というのがほとんどのようです。
最小限の時間で一気に勉強するしかありません。おそれずに「③過去問をする」だけに絞りましょう。
②まずは実力を知る
過去問を解くにしても、何も考えずにひたすら解いても成果はあがりません。まずは過去に受験した結果を見直しましょう。
今回合格した職員さんは、前半「介護支援分野」25問のうち、9点という状態でした。後半「保険医療福祉分野」は20点取れていますが、福祉サービス分野で点数を落としている状態でした。
つまり、大きな弱点である介護支援分野25問と、福祉サービス15問のみの過去問をひたすら解けば、点数が伸びるということになります。保険医療福祉分野の残り20問は、最後の1週間にさらっと確認するだけでOKです。
③実は共通している受験者の傾向
私の見てきた法人内の5人の職員(ショート、デイ)全員が「介護支援分野がひたすらできない、福祉サービスはそこそこできない」というパターンでした。
そのため、「介護支援分野25問と福祉サービス15問に絞って過去問を解き続ける」というのは、受験者に共通した勉強方法である可能性があると思っています。
来年度初めて受験するという方は、シルバー産業新聞さんがオンラインで過去問を公開しており、演習もしやすいのでお勧めです。(無料)
https://www.care-news.jp/kakomon/
④今回のまとめ
今回はケアマネ試験の勉強方法について、基本的な勉強方法と方向性と、介護職員さんに共通してみられる弱点分野の傾向についてお話ししました。
次回は③具体的な学習計画の立て方、④定期的な進捗確認の方法についてご紹介したいと思います。
ポイントは、計画は厳しく、進捗確認では「できていないことを受け止める」です。