アダルトチルドレン:ポテンシャルは高いが消耗が激しい【精神疾患の原因を説明する②】
こんにちは。えめです。
人生が軌道に乗っているといいですが、
暗く落ちこんだ時、
うまくいかない時、
あー…なんのために頑張ってんだろ
なんのために生きてるんだろう
自分はどうしたいんだろう
何かを見失ってグルグル考えてしまいますよね。
感情や行動がブレブレで、
自分に蓋をして、
周りに合わせてなんとなく生きている。
そうすると、だんだん息苦しくなって、
自分の中に何かが叫んでいるような、
くるしい感覚をガマンしながら、
毎日を耐えてすごしている。
誰しもそうやってるんだ、
当たり前だ、
ガマンすべきだ、
自分を叱咤しながら毎日がんばる。
自分ってなんなんだろ?
こんな問いを続けてるとしんどいですよね。
自分軸を探している方で、
こんなグルグルをお持ちの場合、
引っかかっているのは今日の話題かもです。
今回の話は、
精神疾患の原因を説明する②
自分軸の大きな課題
アダルトチルドレン要素
よろしくお願いします|・ω・*)
✅アダルトチルドレンとは?
アダルトチルドレンとは、
アダルト=大人
チルドレン=子ども
の名前のとおり、
「大人と子どもが共存してる人」
年齢の発達に、
本音の部分である心の年齢が追いついていない状態のことをさします。
本来、アルコール中毒など、
機能不全家族のもとに育った子どもたち
の特徴を説明する単語です。
しかし、
ここ100年の社会情勢等の影響で、
アダルトチルドレンに近い特徴を持つ日本人は
4割ほどいると予想されます。
アダルトチルドレンは
アルコール中毒の方がいる家庭だけでなく、
幼い頃にある要因を満たすと
子どもは将来アダルトチルドレンと同じ特徴を示すようになります。
その要因とは、
大人との信頼関係。
日本の子育ては、
最近は改善されてきているものの、
ある統計によると、
大人との信頼関係が結べない養育環境は
4割にのぼるとのこと。
そういうわけで、
アダルトチルドレン要素は
特徴のバリエーションが豊富ですが、
グループでまとめると
かなりありふれています。
✅アダルトチルドレン要素のある方は繊細
アダルトチルドレン要素のある方は
繊細な傾向があります。
人からの境界線への侵入には敏感で
ダメージ(ストレス)も人より大きいです。
Q.繊細といえばHSPですが…
じゃあアダルトチルドレンはHSPなの?
A.いえ、微妙です。
HSPゆえにアダルトチルドレンになったパターンもあり得ますが…
お肌で例えると、
アダルトチルドレン=怪我した後のお肌
HSP=敏感肌
という解釈が近いかと思います。
人生のどこかで心に怪我をして、
まだきれいなお肌にターンオーバー出来ていない状態、みたいな。
つまり…
アダルトチルドレン要素のほうは、
本音の自分が年齢相応に追いつけば、
ダメージに対する敏感さが減ります。
それまでは…
人からの侵入に敏感になりやすいです。
疲れやすいです。
✅アダルトチルドレン要素があると消耗が激しい
アダルトチルドレン要素があると、
脳内はしょっちゅう戦いが起こります。
心(本音)vs 頭(理性)で。
脳中を日常でたとえると、
「ひっくり返ってただこねてる子どもvs母」
心(本音)の自分が納得できないと、
周囲に合わせるために、
頭(理性)が心のもとへ出動します。
頭「そんなこと思っちゃいけないよ。
周りに合わせないと上手く生きていけない。
ちょっと落ち着いて我慢してくれ。」
心「だったらこの感情どう処理したらいい?
嫌なもんは嫌なんだよ!理屈じゃないんだよ!
今すぐどこかにぶつけて楽になりたい!」
って、
ずーっとやってる。
そのエネルギーはどこから来るでしょう?
普通に疲れます。
ただでさえ、
心のお肌が怪我をしていて刺激を受けやすい。
のに
脳内の自動で起こる戦いで、
消耗が激しいのがアダルトチルドレン要素。
✅アダルトチルドレン要素がある人は、回復する場所に悩む
アダルトチルドレンの方の最大の難関が、
回復力が少ないこと。
まるで、
防御力が低いキャラクターで、
回復なしで連戦する「試練の塔」。
なぜ回復力が少ないのか?
子ども達は、
幼い頃お母さんやお父さんに受け入れられたり
許されたり理解されたりして
心を回復してもらいながら成長します。
ですが、アダルトチルドレンがある場合、
なんらかの理由で
両親に回復してもらえなかった
あるいは、回復不十分だった。
それにより、
心の成長が不十分になり、
アダルトチルドレンになってしまったパターンが多い。
(特性のある方は、親が愛情を注いで頑張っていたとしても、子どもが理解不十分だと感じるとアダルトチルドレン要素が残ってしまう傾向もあります)
だから、
最終砦の両親が回復があまりできない。
だから、
周囲の回復してくれる人が大切。
ゆえに、
周囲と縁が切れないように、
周囲に頼りすぎないように、
遠慮して他の人にも回復を頼めない。
同時に、
親でさえ回復してくれなかったのに、
他の人が回復してくれる訳がない
とも思ってます。
回復できないから、
ダメージを増やさないように気をつけている。
だから、ダメージに対して繊細であり、
だから、ダメージを受けると「殺す気か?」ってなる。
だから、些細なことでも反応する。
刺激が多い人がいれば、
「攻撃してくる気が失せるくらい威嚇しとこう」って、
過剰に正当防衛しちゃう。
それか、徹底的に逃げる。
(ちなみに、「殺す気か?」ってなった時の、
「敵か?味方か?」ってやつが、
「全か無か思考」に影響してます)
少し極端な傾向があるアダルトチルドレン要素です。
✅アダルトチルドレン要素のある方のいいところ
もちろん、悪いところばかりじゃありません。
本音が子どもなのに、
大人な頭(理性)で生き抜けるくらい、
賢くてしっかり者です。
しょっちゅう心(本音)の自分が、
床にはりついて泣いているのを、
いつもどうにかできているのですから。
並のお母さんじゃできません。
アダルトチルドレン要素のある方は、
本音が子どもなだけで、
「立派な大人力」はめちゃ高い。
自分軸や自分をもつことに関して、
ポテンシャルが高いです。
わかりやすく言うと、
優秀な人が多い。
繊細さへの理解もあるので、
母力もめちゃ高いです。
ゆえに、
アダルトチルドレンのレベルが高い疾患である、
境界性パーソナリティ障害の特徴は、
「天使と悪魔」と言われます。
(本人達がそう説明してます)
天使=母力とかすごくいい人
悪魔=本音暴走時
アダルトチルドレン要素のある方は、
アダルトチルドレンを克服した時に、
一番社会でポテンシャル発揮するタイプだと感じます。
なので、子どもの部分を一緒に育てて、
社会で活躍してもらうと頼もしいなと思います。
長くなりましたので、
今回はここまでにしたいと思います。
まとめ
アダルトチルドレンタイプは
✅信頼関係がポイント。
✅繊細。
✅常に消耗している。
✅防御力が低く、回復力も低い。
✅繊細で賢くていい人多い。
次回
最後まで見ていただきありがとうございました😊