自閉症傾向の子と小学校
こんにちは。えめです。
今回は
自閉症傾向のある子が成長した瞬間
についてつれづれと書こうかと思います。
お時間よろしければお付き合いいただけますと嬉しいです|・ω・*)
※いろいろと伏せてお話しするのをご了承ください。
人と話さないA君
ある幼児を対象とした施設にA君がいました。
A君は、あまり表情がなく、人が話しかけてもスーッと通り過ぎる特徴がありました。
お友達は「話さないから」とあまりA君に話しかけません。
ある日、B君が新しく入所してきました。
B君は、面倒見が良いのか、平等主義なのか、A君にことあるごとに話しかけます。
A君は、B君に返事もリアクションもあまりしないのですが、
B君は、気にせず定期的に話しかけていました。
こんな状態が1.2週間続いた頃。
A君に変化が見え始めます。
ある日、ふと見ると、A君がB君に近づいて、じーっとB君の手に取っているものを見つめていました。
B君は、「これが欲しいの?はい。」と言って分けました。
A君はもうちょっと欲しかったのか、まだじーっと見ています。
B君は、察したのか、
「これはBの。ダーメ」とお返事。
この後、少し揉めたのは残念だったですが、
それよりも、人に関心をもってやり取りを始めたA君に「おぉ!」と思う私。
A君の成長と友情にすごく感動しました。
なかなか理想通りにはいかない
A君は、その後もB君に心を許したのか、
ちょいちょいくっついて、
無言ながらもコミュニケーションを取り始めました。
このままB君が扉を開いてくれたら、A君いい感じに成長するのでは⁈
と、大人は期待。
しかし、
なかなか現実は理想通りにはいきません。
B君も同じ施設に入所している子。
つまり、B君も理由があって施設にいるのです。
B君はパーソナルスペースを詰められるのが苦手。
しかも、A君は年長さんで、B君は年少さん。
体格がA君が大きい上に、
まだ気持ちをうまく言葉にできないA君は、
思い通りにいかないと手をあげてしまう。
B君はA君が怖くなってしまいました。
二人が成長しあうという、大人の理想通りにはならず。
難しい。
ブレイクスルーは出来ていた
だけど、B君が起こした変化で、
A君は「自分」を少し認識したようで、
人とやり取りするチャンスが増えました。
今まで、きっと、
ドラマを視聴している私達が
ドラマの中に存在していないと思っているのと同じように、
A君は、自分が
「世界に存在していて、みんなに認識されていて、世界に関わっている存在」だと
思っていなかったのではないかと思います。
だから、呼ばれてもスーッと通り過ぎてしまう。
けど、B君が何度も話しかけたことによって、「自分って存在もこの世界にいるんだ」
と少し気がついたんじゃないでしょうか。
この概念の変化が呼び水となって、
「他の人も自分に話しかけてたんだ」
と思ったのではと思います。
自分の意識が出だして、
1歳半くらいの子のように、感情やら欲求が爆発するという変化が起こったのは、
少し大変な面もありますが、
それよりも、
2回目のハッピーバースデーを迎えたような心地になって嬉しく見ていました。
日に日に挨拶ができるように
それから、1ヶ月ごとに、
挨拶をするとチラッとこちらを見る
挨拶をするとじーっとこちらを見る
→膝に乗ってくる(!!
挨拶をすると通り過ぎながら「おはよう」と言う
挨拶をすると微笑む(!!!
挨拶をするとこちらを見て「おはよう」と言う(!!!!
と、とても早いスピードで成長するA君。
感動!!!(毎回
ズキュン!!!(トキメキ
という感じで、
私は朝から幸せを分けてもらっていました。笑
小学校の壁をぶっ壊したい
遅れていた成長は、
ブレイクスルーが起これば、
本来より早く成長できることが多い。
これは、私の経験知です。
ロックされていた概念さえぶっ壊してしまえば、バーっと成長する。
こんなシーンをたくさん見てきました。
だけど、A君に関して、
見ていて悔しかったのが、
A君が年長さんだということ。
目算ですが、
夏で3歳相当まで成長できたA君。
ギリギリ間に合うか…??
と大人は複雑な気持ちに。
間に合うとは?
小学校。
せっかく急ピッチで成長できているのに、
小学校でちょっと発達が間に合ってないからといって、
支援の方での対応となった場合、
なんか悔しい。
なぜ、小学校という「締め切り」を課されなければならないのか?
「成長が遅かったら不合格」みたいな試験でもあるのか?
結局、申し訳ないのですが、
私はこの結末を知らないのです…
(情報いろいろ伏せてて、結末もなくてごめんなさい)
学校を全部、大学みたいなシステムにすればいいのに
保育園で1歳になったらトイレトレーニング始めてください。
小学校は満7歳になったら入学。
授業は決められたステップで。
中学、高校、ぜーんぶみんな同じステップで。
レベル別に分けられちゃって、
このレールに沿って育ってくださーいって。
ねぇ、なんでそんなに全部決められないといけないの?
できなかったら?
どういう判定を下すの?
子どもには「事情」関係ないの?
子どもにも「事情」あるの知らないの?
義務教育でそういうのは学ばないの?
大人ばっか事情と権利振りかざしてさ。
もっとさ、大学みたいにしない?
必修科目と専門科目とか、
単位とかあっていいと思うからさ、
自分でいつ何を勉強するか自分で決めてさ、
いろんなタイミングの人と交わってさ、
好きなタイミングで伸びることができるようにしてあげようよ?
早くても遅くてもいいじゃん。
どうせ大人になったらシャッフルよ?
ぜーんぶ、ぶっ壊しちゃおうよ、概念。
ぐーんと伸びるんじゃない?子ども達。
みんなはどう思う?
よかったら教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
※このお話は前回のお話↓のオマケです。