5月病ーその発病及び傾向と対策に関する考察ー
タイトルの元ネタは、さだまさしさんの楽曲より。
5月病の説明はしなくていいと思います。あと数週間もしたらさまざまなSNSやリアル上で聞こえてくることでしょう。これもうつ病といっしょで「そもそも罹らない方がいい」に決まってるもの。だから、今のうちに僕なりの傾向と対策を記します。
✅5月病は「反動」の病
一言で言えば5月病は反動から来る苦痛です。
「心はゴム毬」ってすごい秀逸な例えで、ひとの失敗や疲労を全て説明してる言葉かなと思ってますが、新入社員の最初の1ヶ月なんてまさにこの「押さえつけ」「無理」を続ける状態。なかなか自然体で、強くてニューゲームでこの4月を過ごせるひとはいないんじゃないかと。どこかしら、背伸びしていて、無理していて、必死です。
しかし皆さんにお聞きしますが、4月ってそんなにやる気に満ちる月でしょうか?
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、僕はもう仕事中もあくびを連発しております。春先ってみんなそんなものじゃないですか?
✅自律神経のバランスを崩しやすい世の中の構造
人間は新しい環境に置かれると、それだけでストレスゲージが増えます。新生活はポジティブなものもありますが、良い出来事でも「環境の変化」自体がストレスなのです。そこに「新入社員への期待」「慣れない人間関係」などが襲いかかる!
ここで「自律神経」の話をします。
自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」の二つをバランスよく機能させて健康を維持する仕組みのことです
例えば、凶暴そうな野犬が今にもあなたに飛び込んできそう!こうなった時に呑気にあくびとか出ますか?出ないですよね。こういう時には「交換神経」が働き、呼吸を早めたりすぐ反応できるようにしたりと「防衛反応」が機敏になります。
一方で、横になったり深呼吸したりして落ち着いている時は「副交感神経」が働き、敏感になっていた状態の安定に向かい出します。
4月の新入社員は「ここでしっかりやっていくんだ!」という戦闘モード(交感神経)と、春先の穏やかな気候で身体は安らぎモードに入りたがってる(副交感神経)という二つの状態が相まっています。
僕が言いたいのはあまり交感神経ばかり高めて、身体の声(副交感神経)のサインを無視し続けると危険だということ。
4月を交感神経偏重で過ごし、その後のGWで疲れた身体をひたすら休めると、今度は副交感神経偏重になります。そうです。5月病の正体は「自律神経のバランス崩壊」です。
✅「4月は新生活」は人間が勝手につくったルール
僕は思うのですが、真面目なひとほど5月病に陥りがちかなと。
絶対世の動物はこんなポカポカ陽気に躍起になって命を燃やしてないと思うんですよ。だって4月に学校でも会社でも新しい年度のスタートって人間が勝手に作ったわけじゃないですか。人間も動物なので理屈よりも身体から発せられるサインに従った方が、健康的で長く環境に順応することができます。
新入社員よ、4月の折り返しを少しユルく過ごしてみましょう。人生はマラソンです。最初の1ヶ月のスパートで人生は決まりません。焦らずまいりましょう:D
4月に入学・入社って決めたのもお前さんかい?