p0suke

もの書く駐妻。

p0suke

もの書く駐妻。

最近の記事

プロフェッショナルの話

いつもながら母からの又聞き。 岐阜駅近くに、岐阜随一(もしかして東海地方でも有名?)な 台湾ラーメン屋がある。 そこの主人と父はかつて同僚として働いており、その縁もあり、 少し遠いけど件のラーメン屋へしばしば足を運ぶ。 普段はお昼の営業開始直後に、しばらく行列へ並んで食べるのだけど、その日はたまたま用事があって遅くなり、昼の営業終わり間際にお店へ入ったらしい。 お盆時期で人が上手いことはけたのか、父母が食べ終わる頃にはもうお客は自分たちだけ。そこへ主人が厨房から出て話し

    • 野生の芸術家たちへ

      これは2020年の後半に思ったこと。 コロナ禍で音楽や演劇などを主とする芸術家の皆さんが、 興行収入が断たれて大変だとニュースで見たとき そもそも芸術とは商業が主体ではないと考えていたので、 かなり違和感を覚えたことが、今も印象に残っている。 何故わたしは変だと思ったんだろう? 芸術作品とは、才能だけで作られた物ではない。 制作する人の息遣いや、作品への眼差し、肌触り、 人の温かみさえ感じるような瑞々しい生命力、 あるいは生々しい情念や凄みを感じる創作物 終わりの無

      • 編み物の話

        その昔、私が小学生だった頃、郷土学習という授業があった。 小学校の校庭は半分が山だったが、その山の斜面に埋もれるように郷土資料館という名称のプレハブ小屋が建っていて、例の授業がある日には、普段そこに仕舞われっぱなしになっている、わらの蓑笠や草鞋、米俵、年代物の木の臼杵などを体育館にずらっと並べる。 そして体育座りでこそこそふざけ合う小学生達の前で、 御幾つか分からんが、とにかく年配の方が並べた品々の説明をする。 私が育った郡上八幡という土地は、近隣に白山、大日ヶ岳、鷲ヶ

        • デイケア鳥クロニクル

          【デイケア鳥クロニクル】~村○春樹風味~ 僕が「彼女」と出会ったのは、ある暖かい春の日の事だった。 僕は唐突に話しかけられた。 「ちょっと君、これが何の種類の鳥だか判るかな」 「どうせ鳩の話だろう」とためしに僕は言ってみた。 言うべきではなかったのだ。 そこには油に塗れて疲れた顔をした「彼女」が居た。 「キジバトですね。顔が土鳩と違いますから。」僕は事もなげに言った。 「飛べないみたいだ、さっきからずっとそこに居るんだ」 おそらく機械油のプールに落ちたのだろう。

          フグの話

          最近、フグの雑種がアツい。 日本海に住んでいたゴマフグと、太平洋に住んでいたショウサイフグが、 海水温上昇の影響でお互い越境して、 あちこちでハーフやらクォーターが爆誕しているらしい。 ~~~ここから妄想の世界~~~ フグ男:いけないことだとは僕もわかっているつもりだ…     でも、君のことがどうしても諦められない。     愛している、フグ美。 フグ美:あぁフグ男。どうしてあなたはショウサイフグなの?     私と同じゴマフグだったなら、誰にも文句なんて言わせないのに

          フグの話

          神の啓示で髪の毛維持。

          池袋まで久々にヘアカラー&カットに出かけたら、 美容室のおじさんに興味深いお話を聞いたのです。 以下、美容室のおじさんの談。 私の同業の友人で、ア○ランスに勤めてる奴がいるんですけど アデ○ンスには、カツラ着用の人専用の美容室があるんです。 カツラの人って、完全に毛がなくなっちゃってる人ばかりじゃない じゃないですか。 それで、残ってる髪もメンテナンスしなくちゃいけない。 だけど、こういういわゆる普通の美容室には行きにくい訳ですよ。 なんで完全個室で、カツラとマッチする

          神の啓示で髪の毛維持。

          枕みたいな存在の、本。(ギャル語訳)

          春は明け方がヤッパイイ~っすよね~。 あの山の端っこの方が白っぽく見えるのとか、 パーポーっぽい雲の感じとか最高。 夏は夜っしょ。 月が出てんのもいいし~、真っ暗もなんかいい。 虫?ホタルっての?がぁ、なんかいっぱい飛んでんのもパーリナィ!! って感じだし~、1匹2匹とかがチョイ光ってんのもグッとくるよね~ 雨とか降ってるのも~まぁ風情があるっていぅかぁ~ なんかいい~感じじゃね? 秋つったら夕暮れだべ? 夕日が山の端っこにメッチャ近づいてるとこに~ 鳥がさぁ、なんかいっ

          枕みたいな存在の、本。(ギャル語訳)

          抜歯/ストロングスタイル

          いつかお別れするときが来る。 そう思いつつも、平穏な現状に甘え 見て見ぬふりをしてきた。   しかし、ついに決別の時が来た。引越しして歯医者にかかりにくくなる前に、 左側の上下に存在する親知らず達を始末する事にしたのである。   ご近所の某ショッピングモールの中にある歯医者さんの評判が良いと聞き、 早速行ってみる。   歯のコンディションを整え、レントゲンを撮る。 左上は既に虫歯だったので(知ってて放置してました…)先に抜歯。 先生が「手強い」とコメントするも、程なくしてメリ

          抜歯/ストロングスタイル