フグの話
最近、フグの雑種がアツい。
日本海に住んでいたゴマフグと、太平洋に住んでいたショウサイフグが、
海水温上昇の影響でお互い越境して、
あちこちでハーフやらクォーターが爆誕しているらしい。
~~~ここから妄想の世界~~~
フグ男:いけないことだとは僕もわかっているつもりだ…
でも、君のことがどうしても諦められない。
愛している、フグ美。
フグ美:あぁフグ男。どうしてあなたはショウサイフグなの?
私と同じゴマフグだったなら、誰にも文句なんて言わせないのに。
フグ男:僕たちの間に壁なんてないさ。津軽海峡だって超えてみせるよ。
そうだろう?フグ美。
フグ美:いけないわ、私たちの愛が実ってしまったら…
子供たちが生まれてしまったら、
子供たちの体のどの部分に毒があるのか判らなくなってしまうわ。
そうしたら、人間たちだって困ってしまうわ。
フグ男:人間のことなんて気にする必要があるもんか!
勝手にテトロドトキシン中毒になって死んでしまえばいいんだ、
あんな奴ら。
フグ美:そうねフグ男、気にすることなんて無いわね。
私たちの愛の前に、下賤な下等生物たる人間共等、
平伏すれば良いのだ…ククク…人間共め。
今こそ括目し、ゴマフグとショウサイフグを血眼で見分けて魅せよ…
フグ男:お前、急にどうした
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こんなやり取りをフグ同士でしているに違いない。たぶん。
ちなみに普段一般的に食べられているのは、養殖のとらふぐなので
たぶん養殖のを喰ってりゃ大丈夫なんだろうと思います。
完