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民主主義は一つ一つ、ていねいに。

こんにちは。

これはぜったい買おうと思っていた本。
新聞の、下3分の1にある出版広告欄を見て、すぐさま反応した。

2019年7月、朝日新聞GLOBEのコラム「Re:serch歩く・考える」を読んだ。そのひと月後のお盆休み期間、私はオレゴン州・ポートランドにいた。予定を立て始めたのは5月のゴールデンウィークあたりだったからほんとに偶然。

私は3泊5日の小旅行で終わってしまったが、著者はその地域の住民やNPO団体に密着。ちょうど、時はトランプ政権。民主党の根強い西海岸でも政治的・人種的対立は避けられなかった。ただ、暴力ではなく、対立するグループも含んで、対話で解決しようと試みるところがポートランドらしい。日本もそうであってほしいと願いたいが、まず政治について語り合うこと、意見を口にすることから始めなくちゃいけないと思った。

ポートランドの他にも、日本の若者に焦点を当てたり(第2章)、中国・韓国の社会的起業家の動きを追ったり(第3章)と米国のみならず、アジアの人々も政治について/社会問題について、取り組んでいる。
私もやってみようと背中を押された。

1章から3章、エピローグもプロローグも含めて、堅苦しい政治や政権について一切、書かれていない。中学生でも、大人でも、明日から、いや今すぐ実践できるような対話や社会活動ばかり。
本書に出てくる人たちは特別な人ではなく、読者自身。
一つ一つ、ていねいに、コーヒー豆を栽培するところから。
そんな社会を、世界を、実現させることが私たちの使命ではないか。


また、GLOBEなどの記事から数年経つということもあり、追加取材も本書に納められている。

あの記事の、あの人は、今、どうしているのだろう。
それぞれの「未来」も光を感じた。


■ 本書はこちら

■ 過去の記事はこちら

□ 朝日新聞GLOBE+(2019年7月ほか)

□私の体験記:はじめてのポートランド#1〜5


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