内なる異性
河合隼雄先生の本で
現在読んでいる「こころの読書教室」には
内なる異性のことが書いてある。
人は生まれた時から男と女という区別をされ、
それにふさわしいおもちゃや待遇で育てられる。
なんでも2分割する(この場合、男女)ことは
何事をするにもわかりやすい。
だが、人間の心は、男、女と真っ二つに割り切れるほど
単純なものではない。
自我というのが、自分が意識的に理解できるもので
その奥底に魂があり、それは無意識で
なかなか表現できるものではないため、私達はイメージをする。
ユングは、そのイメージの中でも、女性なら男性(アニムス)
男性なら女性(アニマ)のイメージ、
異性のイメージがとても大切だと言ったのだそう。
その人の心を形作るとても大切な要素。
わかりやすいのは、恋愛で好きになる人のタイプ。
昔から、好きな男性のタイプはあまり変わっていない。
寡黙で、知的で、スレンダーな人
なんでだろうとよくよく考えてみると
幼少期、うちは共働き家庭だったので、祖父母のうちに
お世話になっていて、
祖父が全くそんな感じの人だった。
それが私の中のアニムス像。
祖父と遊んだり、たくさん話した記憶はないが
でも、私のこころの一部となっていることを思うと
幼少期に関わる人は大切なんだと感じる。
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