8月の香り
海に来ました。
波はちょっと荒いから、今回は遠くから見るだけです。
砂の道はモタモタして歩きにくい。
焼けた砂に足が沈む・・・の前に、次の一歩。
次の一歩、一歩と散歩道を開拓していきます。
おっ、ハマボウフウに実!
あのヒヨコみたいにフワフワしたお花に、こんな駄菓子のグミみたいな実がなるんですね。
触ってみると、意外に硬くポロポロと砂の上に落ちます。
若葉は刺身のツマになるそうです。
どれどれと葉っぱをちぎってみると、なんとも爽やか。
例えるなら、レモングラスと生姜を混ぜて、薄い緑のベールを掛けたような香りです。
う〜ん。
脂の乗ったお刺身が食べたくなります。
あら。
海の貴婦人、ハマゴウ発見。
相変わらずおキレイです。
ハマゴウはね葉っぱが、好いんですよ。
しっとり滑らか質感。
まるでピアノに掛ける布を思わせる上質な手触りです。
葉っぱがお線香の原料だったというハマゴウ。
ちぎってみると、うん確かに。
何となくありがた〜い感じの香りがしました。
今日は、これまで。
ふたつのお花をご紹介しました。
刺身のツマになるハマボウフウと、お線香だったハマゴウ。
どちらも天然の香りで、心身がリフレッシュできました。
この植物の力を借りて、人間は生きてきたんですね。
あっ、好い香り!って思う度に、ずっとずっと昔の人たちも「でしょ〜!」ってキャッキャと共感してくれてるみたい。
一緒に匂い嗅いでる気分。
先人の知恵を受け取る八月、人間の営みに思いを馳せます。
では、またね。
いい時間をお過ごしください。
ごきげんよう。