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ついに完成!昭和15年のテーブルクロス

 こんにちは! レース編みをしている owarimao です。
 去年の暮から編んでいたモティーフつなぎのクロスがようやく編み上がり、仕上げをして、きょう写真を撮りました。

 やりました! イメージ通りの仕上がりでうれしいです。
 この作品は模様が大柄なので、近くで見るより、少し離れて全体を見るほうが綺麗に見えます。写真に撮ったとき、その美しさに息をのみました。
 (ふつうはその逆であることが多いんですが……)
 この作品の由来については、過去の記事で書きましたので、よかったらごらんください。

 昭和15年に発表されたこのレースを、当時実際に編んだ人は何人いたでしょうか。「編んでみたい」と思いながら果たせなかった人もいたと思います。
 困難な時代に生まれ、戦後の繁栄を知ることなく命を落としていった若い人々のために、この作品を編みました。そのように考えること自体が、自分のためにもなっています。
 暖房のきいた快適な部屋でレースを編んでいると、時々かえって悲しくなることがあります。「自分はこんなに恵まれているのに、どうしてほかの人はそうではないのだろう。どうして何もしてあげられないのだろう。こんなことばっかりしていていいのかな?」
 そんな、不平等に対する罪悪感を和らげるためにも、この作品が生まれた時代を考えながら編んでいました。千羽鶴を折る気持ちに似ているかも。

 (なお、この作品について書いていた「きょうの手芸」の記事の多くを、このあいだ誤って削除してしまいました。「ラストスパート」について書いたものとか……。マガジンの編集をするつもりで、やり方をよくわかっていなくて失敗しました。復元はできないそうです。タメイキ)

 完成に至るまでの画像をもう一度載せておきますのでごらんください。




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