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タティング風のマクラメでおしゃれなスノーフレークを作ろう
こんにちは! レース編みが好きで、今はマクラメレースにはまっている owarimao です。
先週はちょっと寄り道して、自作のマクラメアクセサリーがぴったり入る箱を自分で作ってみました。
ところで「レース編み」といえば、多くの方は丸いドイリーを思い浮かべるかもしれませんね。私個人も、ドイリーが大好きです。
だからマクラメをやっていても「この模様を円にするにはどうやればいいか?」などと考えてしまうのです。
マクラメに少し慣れてきたので、いよいよ円……というか、中心から放射状に広がる形のものに挑戦しようと思います。そういうデザインはマクラメ作品としては少数派ですが、探せばいろいろな本に載っています。たとえばこの本の表紙にも。
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マクラメドイリーをめざす第一歩として、この「スノーフレーク」という作品を作ってみようと思います。「1DAY マクラメ」だからそんなに難しくないだろうし(実際はてこずった)。
ただ、この作品をお手本どおりに作るのはちょっと抵抗があるんですよ。なぜかというと……
理由①「スノーフレーク」は六角であってほしい
本に載ってる写真をよく見ると、七角形になっています。自然の雪にはありえない形です。六角以外の「雪の結晶もどき」は認めたくないっ。
(とムキになる)
理由②中心に既製のリングを使うことになっている
専用のリングが売られているようです。それを使えば確かに簡単にできるでしょう。でもそんな小さなものを一つだけネットで買うなんてしたくありません。メンドくさいし。お金かかるし。エコじゃないし。
というわけで、リングを使わず糸だけで、中心から作ることにします。
そのやり方もいくつかの本に載っていますが、本によって少しずつ違います。私が使った自己流のやり方をここに書いてみます。ポイントは、短めの別糸をリング代わりに使うこと。
別糸を写真のような輪にします。輪の二重になったところに、12本の長い糸をそれぞれ2つ折りにしてつけていきます。写真は、ごく一般的な取りつけ方です。
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すべての糸をつけたところです。糸の輪を引いて締めていきます。
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糸の輪の両端を裏に出し、結び合わせて短く切ります。
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表側はこんな感じ。糸端は見えません。
ある本には、別糸を使わないやり方が載っていました。そっちのほうがスマートかもしれませんが、別糸を使ったほうが簡単で初心者向きだと思います。
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「レースガイドシート」(クロバー社製)をマクラメボードに重ねて、いよいよ結んでいきます。中心から24本の糸が出ているので、4本ずつに分けます。「平結び」を放射状に6組作ります。
6本の直線ができたら、それぞれを2本ずつにわけます。1本を芯にして、もう1本で「タッチング結び」をします。
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「タッチング結び」?
そう、マクラメの技法の中には、タティングレースと同じ結び方があるのです。マクラメをしてみて初めてこのことを知り、とても面白いと思いました。
伝統的なタティングレースは、道具(シャトル)の制約上、細い糸しか使えません。それに対してマクラメは、太い糸や紐を素材にすることが多いです。だから現代では、両者のイメージはずいぶんかけ離れています。
でもどちらも「結ぶ」手芸なのだから、もともとは親戚のような近い関係なのだと想像されます。
写真をもっと拡大してみましょう。タティングの経験のある方なら「同じ結び方だ」とすぐおわかりになると思います。タティングシャトルがなくても、タティングと同じ結び方はできます。
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また、タティングと似たやり方でピコットを出すこともできます。「結び目の間隔をわざと開けて結んでから、間を詰める」ことでピコットができます。少なくとも理屈の上では……
マクラメでピコットを作るのは初めてだったので、苦戦しました。固く結んでおかないと、間を詰めるときにゆるんでしまいます。でもきつく結ぶと、そもそも間をつめるのが難しくなります。
(ちょっと不揃い……)
最後は「まとめ結び」でまとめます。別糸を用意してグルグル巻きます。巻いた糸をどうやってほどけないようにするか? ここでは説明を省きますが、面白いやり方があるんです。これは難しそうに見えて、以外に簡単でした。
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とりあえず完成。吊るすためのループもつけました。
クロッシェレースとちがって、ことさら仕上げをしなくてもぱりっと形が整っているのは嬉しいところです。作りながら絶え間なく形を整える必要があるんですけど。
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そして下の写真は↓
上の作品を応用して、もうちょっとだけ規模の大きいのを自分で考えて作ろうとしているところです。きょうの投稿には間に合いませんでしたが、来週までには仕上げてお目にかけたいと思います。
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