「理想像」が生み出す苦悩
その気づきは、ある日、突然起こった。
「あ〜、そういうことだったのか」
という気づきと同時に、ウルウルと泣きそうになった。
感情が動いた。
この感覚になる時は、自分の深いところに触れた時であることを私は知っている。
「私は、賢くない」という気づき
自分の深いところにあるものが浮き上がってくるときは、日常で起こることがある。
何もすごいセミナーやワークショップ、セッションを受けている時に起こるものではない。
その日の気づきも、カフェでコーヒーを飲んでいる時に起こった。
「私は賢くないんだ。賢そうにしなくていいだ。賢くなろうとしないでいいんだ。」
そんな気づきが湧いてきたのだ。
その瞬間、すごく楽になって、ホッとした。
あ〜、もうそんな理想を求め続けなくていいのだ。
賢くないのに、賢くなろうとしたのだから。
そりゃ、どれだけ努力しても苦しいわけだ。
幸せになる方法は、逆だったのだ。
大切なのは、
賢くない→賢くなるために努力する
ではなく
賢くない→賢くない自分を受け入れること
だったのだ。
苦悩は、自分が設定した「理想の自分の存在」が原因
多くのセミナーや本を通して、私たちは、
「理想の自分を描こう」
「あなたたちは可能性に溢れている存在だ」
「あなたはすごい。特別な存在だ。」
というメッセージを受け取ってきた。
向上心のある人ほど、こうした学びをしている。
が、しかし、こうした学びをしている人の多くが、苦しみ悩んでいるという事実を私は知っている。
なぜ、こうしたことが起きているのか?
そう思った時、1つの答えが出た。
悩みの原因は、「自分への期待」にある
私は、本当はこんなもんじゃない。
私は、もっと素晴らしい人間だ。
無意識のうちに刷り込んでしまった「特別な自分」という理想が、今の現実の自分を苦しめる。
ギャップとは、高い理想があるから起こることだ。
だから、その高い理想を手放してしまった方が早い。
何かしら現実で問題が起きて、そのことに対して「問題だ!」と捉えて苦しんでいる自分に気づいたのなら。
こう問いかけてみるといい。
「私は、どんな理想を持っていたのだろうか?」
「私は、自分にどんな期待をしていたのだろうか?」
と。
すぐには、深いところの設定が出てこないかもしれない。
でも、そうした視点を持っていると、私のようにある日、ふとしたところで浮上してくる(かもしれない・・・笑)
こんなに簡単には気づきは進まないかもしれないが、このステップで心が解放されていくことを知っておくのはいい。
今ここから幸せになれる思考のステップ
1、苦しみ、悩んでいることを認める、受け止める
↓
2、それは、自分が設定した「理想の自分」とのギャップで起こっていると認める
↓
3、無意識で設定している理想の自分を見つける
↓
4、理想を手放す
「今の自分はそんなに立派じゃない。」
「そんな立派にはなれない。」
「立派にならなくてもいい。」
と自分が楽になる言葉をかける
↓
5、本当にやりたいことを見つけて、行動に移す
自分が勝手に作り出した本当の自分ではない「理想の自分」を手放し、今ここにいる自分と生きる覚悟を決めること。
これが、今ここから幸せになれる近道なのだ。
ちなみに・・・
この気づきの後、本棚を整理していたら、「あれ?この本買ったけ?」と忘れていた本が出てきた。
本の数ヶ月前に購入したばかりなのに、読まないまま本棚に入れいていたのだ。
開いて読んでみると、その日の気づきとシンクロすることが書いてあってビックリ!
きっと、この本からも無意識で影響を受けていたのかもしれない。
何れにしても、この気づきは「世界中の億万長者がたどりつく気づき」らしい。
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