美しく燃えて。
10月8日。その日は勤務明けだった。
レッスル・ユニバースで楽しみにしていた試合がありました。
だが、ライブ放送は無いとの事。愕然としながらツイートを読んでいたら青木選手が勝っていた。
追記・ユニバースでアップされています。これまた良い試合ですので是非見てください。
そして、バックステージでの言葉。
!!
青木選手は、いつでもベルトに挑戦できる『いつでもどこでも挑戦権』を持っている。12日のDDTさん後楽園ホール大会で行使するという事か!
現・王者は樋口和貞選手。
観たい!!
僕は偶然ながら、10日から年休を使っての休みを入れていた。
行ける!
すぐにホテルの手配・チケットを購入する。
で、次の日。職場の待機中にこのツイートを見た。
スケジュールでダメ!OMG!!でも、もう次の日に東京出発だったので、ホテルのキャンセルもできない。
いや待てよ。これは青木選手流の『仕掛け』かもしれない。
行こう!と決めた。
プロレス観たいから。今こそ。今だからこそ。
さぁ、24時間勤務終了。
淡路島から、バス・新幹線で新神戸から東京へ。
激混み。そうか、世間では三連休だったんだ。新幹線で食べたお弁当がバツグンのうまし!
東京に着いてから、色んな所に行きました。東京の人はすごい。歩く率がハンパじゃない。
以前にも書きましたが、淡路島って電車ないから車社会なんですよ。なかなか歩かない。そんな効率の悪い田舎モンが歩いてみなはれ。もうすぐに足の調子が悪くなる。
もう『鳴門海峡の荒波が生んだスーパースター』ダイナマイト四国ばりに、すぐに肉離れしちゃいますよ。
そんなこんなで東京を満喫して、いざ12日。後楽園ホールへ!
青木選手が来るのか来ないのか、わからないまま試合は進む。
メインイベント。タッグマッチは激戦で樋口選手・吉村選手組の防衛。
(やっぱり来ないか・・・ )と、思ったら!
きた!青木選手が!!一寸先はハプニング!!
「挑戦!」
遂に、いつどこを使用!
ショートタイツにレガースを着けている。青木選手は本気でベルトを獲りにきた!
先程までの試合でも、樋口選手は徹底的に右腕を狙われていた。
試合開始!ただならぬ緊張感。
それを知ってだろう。強烈な左ミドルで樋口選手の右腕を破壊する!それは非情に。
右腕破壊したぞ!できるのか?
だが、樋口選手は「やる!」と声を出す。
徹底した右腕攻撃!
そう『勝負』なんだ。
何度も何度も、右腕を左ミドルで痛めつける!
腕十字からの、キーロック!
樋口選手が青木選手持ち上げる!
その光景は、僕が少年時代に観たプロレスだった。猪木さんがアンドレやボブ・バックランドにされていた光景。
そこから、デッドリードライブ!
だが、青木選手の猛攻は続く!
肘!
樋口選手も負けてはいない!
そこから、ドクターボム!だが腕を痛められてるために自由が効かない!もう一度ドクターボム!
だが、青木選手は切り返してのフジワラ・アームバー!
場外へエスケープする樋口選手に・・・。
ここぞ!とばかりのトペ・スイシーダ!
グロッキーの樋口選手をリング上に戻して、素早くコーナートップロープへ。
フライング・ニードロップ!
急降下爆弾!!
そこからの卍固め!!
僕は泣いていた。こんなに惹きつけられているんだから。僕は猪木さんをオーバラップしていた。
トドメ!ばかりに飛びつき腕十字にいく!
だが、その状態で樋口選手はブレーン・クロー!
そして青木選手を叩き落とす!
勝負あった!と思ったらトドメの頭突き!
ゴツンッ!と場内に響き渡る!!
倒れ込む青木選手。
レフェリーが止めた!
樋口選手の勝利!!
青木選手と樋口選手は讃え合った。座礼じゃない。それが僕には良かった。
来て本当に良かった。
僕には『プロレスやろうぜ!』のアンチテーゼにも見えた。だからこその頭突き。
皆さんに是非見て欲しいんです。
みんなで見ようレッスルユニバース!
猪木さんを思い出す。思い出してしまう。
だが、技を出し、ノスタルジーだけで終わらずに『闘い』を魅せつけられた。
青木選手・樋口選手の闘魂。
猪木さんへの極上の愛を見せつけられたんです。
青木選手なりの弔いだったのかも知れない。闘魂の欠片を携えて闘われた。その魂が、青木選手本人のモノになっていた。ファイターだった。
その姿を見て僕はまた(頑張ろう)と思えた。猪木さんがそうだった。猪木さんの闘いを見て、僕達はエネルギーをいただいていたんだ。
プロレスは『勝ち負け』だ。勝負にこだわる。だから青木選手に勝ってほしかった。
だが、樋口選手は強かった。
そして青木選手は美しかったのです。
また『青木真也』は、強くなられた。
僕も、猪木さんに気持ちを伝える事ができました。
青木真也選手のおかげで、本当に素晴らしい試合を観れて、僕はまた頑張れます。
『闘魂とは己に打ち克つ事』
また、闘おう。
猪木さん、青木選手、樋口選手が教えてくれたんだから。
これからだ。
前へ進もう。