
潰瘍性大腸炎 ハリーの自己紹介
こんにちは!ハリーです。普段はTwitterで、潰瘍性大腸炎患者の方向けに完治を目指した改善策や情報を発信しています。
https://twitter.com/overcome_uc_psc
また2020年3月21日から、300日後の潰瘍性大腸炎完治を目指して「 #300日後に治る潰瘍性大腸炎 」のハッシュタグで毎日19時に改善策と病状を発信しています。
今回自己紹介を書こうと思ったのは、読者やフォロワーの方が私の発信する情報を見て新しいサプリや食事法、生活習慣などを取り入れる際の参考になると考えたからです。こういった改善策を取り入れるにあたっては、年齢や病状、服薬状況、既往歴などが大きく関係してくるはずです。ぜひこれを読んで、改善策の判断材料としてください。
1. 潰瘍性大腸炎の発症 - 高校3年生
私が潰瘍性大腸炎にかかったのは、高校3年生(18歳)の時です。今は26歳なので、この病気と付き合い始めてから約8年になります。
それは突然やってきました。それまでの私は、風邪やインフルエンザなどの軽い病気にしかかかったことはなく、健康そのものでした。当時は、体育会系の部活にも所属し、毎日汗を流していました。
その日、年一回の学校の球技大会を終えた私は、帰宅途中でアイスを買い、家で食べました。そして何事もなく夕食を食べ、就寝しました。しかし寝てからしばらく経つと、今までにないほどの悪寒が体を襲いました。
「寒い、寒すぎる」
あまりの寒さに体は震えていました。布団の中とはいえ、体温を維持するには不十分でした。そこで私は急いで風呂に入り、追い炊きボタンを押して何とか暖をとりました。さすがに風呂の暖かさで、悪寒は収まりました。
しかし、風呂から出ると一転、また悪寒が襲ってきました。仕方がないので、親のベッドに入れさせてもらい、何とか寝付くことができました。
幸いなことに、悪寒はその日で収まりました。しかし、その日から1週間くらい腹痛と下痢が止まりませんでした。1日に何度も便意が襲ってくるのです。
ただ、1週間が経過すると、便の状態も元に戻りました。そして、そこから数ヶ月は体に異変はありませんでした。
しかし、受験も迫る秋になると再び腹痛と下痢が頻発しました。下痢が無い時でも、よくガス(おなら)が出るようになっていました。当時は、毎日学校→塾で勉強漬け。夕食はコンビニやマックで適当な物を食べていて、かなり食生活は乱れていたと思います。
腹の調子が悪い私を見かねた母は、腹巻を用意してくれました。インナーの上に腹巻をしていると、不思議なことに症状は収まるのでした。
そして迎えた受験当日、当然私は腹巻をしてのぞみました。結果は、、、
合格!!!
ただ当時の私の気持ちとしては、志望校に合格した喜びよりも「もう勉強しなくて良い」という喜びの方が大きかったです(笑)。
2. 再燃 - 大学1年生
合格後、私は今までの受験ストレスを散々紛らわすかのように家でダラダラしていました。またこの頃には、お腹を壊さないよう着用していた腹巻を外していました。しかし、何ということでしょう、腹痛と下痢が戻ってきました。受験勉強という苦役から解放されてヒマだった私は、近所の病院に向かいました。
そこで受けた血液検査の結果を見て、医師は驚きました。
「肝臓の数値が異常に高い」
腹痛や下痢といった症状から、腸の問題と予想していたその医師にとって、あまり直接の原因とならない肝臓の数値が高かったことは意外だったようです。医師は、大病院の紹介状を書いてくれました。
そして、私はそのまま春の入学に向けた準備を進めました。当時私は、検査結果や自分の症状をあまり気に留めておらず、何かあっても薬を貰えば治るだろうと考えていました。
3月後半に、当時住んでいた地元を離れ、大学の近くで下宿を始めました。初めての一人暮らしと、春からの大学生活に心を躍らせていました。病状は悪くはなく、たまに腹痛や下痢がある程度だったと思います。
大学が始まってからも、通院は紹介してもらった地元の大病院にしていました。薬は、整腸剤だけ出してもらってました。しかし、変わらず肝臓の数値は高く、下痢もあったため、夏休みに検査入院をすることになりました。検査は、肝生検(肝臓の組織を採取して調査する)と大腸内視鏡検査、腹部CTを行いました。
その結果、肝生検は特に問題ありませんでしたが、内視鏡検査で大腸に潰瘍が見つかりました。潰瘍としては軽いもので、潰瘍というよりも透明度が落ちている(血管が見えにくい)状態でした。また、腹部CTにより、胆管の狭窄があることが判明しました。
ここで初めて、私は病気と診断されました。
潰瘍性大腸炎と原発性硬化性胆管炎
正直、驚きました。何しろ、自覚症状が腹痛と軽い下痢だったので、そんな重々しい病名が告げられるとは思っていませんでした。
ただ、この時は未成年だったこともあってか、「難病である」という事実は伏せられていた(伏せていてくれた)ようで、認識していませんでした。私は、この期に及んでもまだ「病院の薬で治る」と楽感的に考えていました。
(ちなみに原発性硬化性胆管炎というのに聞き慣れない方も多いかと思いますが、肝臓の胆管に炎症や狭窄などを引き起こす、潰瘍性大腸炎と併発しやすい病気です。)
新しく出されたアサコールとミヤBM、ウルソ(肝臓の薬)を片手に、私は大学へと戻りました。大学では、サークルで遊んだり、バイトしたり、授業をサボったりと典型的な大学生を楽しんでいました。しかし、肝臓の件もあってお酒を飲まないように言われていたため、飲み会の多い大学生にとっては正直辛い部分もありました。そのため、徐々にサークルからは遠ざかっていきました。
秋になり大学にも慣れてきた頃、私は自分の飲んでいる薬が病気を治すための薬ではない事を知りました(きっかけは覚えていません)。薬はあくまで対症療法であり、一生飲み続けなければいけないという事実に、私は打ちひしがれました。そしてさらに悪いことに、併発している原発性硬化性胆管炎に関しては、徐々に悪化し、10~15年後に肝臓移植しなければ死に至るという事実も認識しました。
その時は、さすがに落ち込みました。無力感を感じました。
そして、徐々に大学から足が遠ざかりました。当時の私は、良い大学の先に良い就職先があるから、良い大学を卒業するのは大事だという常識を念頭に生きていました。そして、私は(そこそこ)良い大学に入学していました。
しかし、自分の人生が残り長くないかもしれないと思った時、頑張って自分の中に何かを積み上げることに意味を感じれなくなったのです。そうして、私はあまり大学に顔を出さず、家にこもるようになってきました。
3. 断薬からの悪化 - 大学2年生
私は、単位を落としまくったまま2年生になっていました。
その頃私は、引きこもり生活の中であるソリューションに巡り会いました。
暇な私はAmazonで中古の本を大量に買い、毎日家で読んでいました。そしてある時、検索バーに「潰瘍性大腸炎」と打ち込みました。すると、衝撃的な見出しが目に入りました。
潰瘍性大腸炎が治る?
何を言っているんだと思いつつも、私は即購入しました。するとそこには、食事療法や呼吸法、気功法や免疫療法などのいわゆる民間療法で、潰瘍性大腸炎が治り、薬から解放されたという数々の体験談が載っていました。私は、これだ!と思い、早速それらを試してみることにしました。直接病院に行くのは難しかったので、食事療法(消化に良いものを取る)や呼吸法、爪もみなどを毎日行いました。それと並行し、薬を途中から止めました。しかし、ここからが地獄の始まりでした。
突然やってくる腹痛、緑色の下痢、絶え間ないガスなどでかなり苦しみました。毎日のようにしぶり腹があり、腸がつねられるような痛みに耐えていました。それでも、自分は改善に向かっていると信じて断薬と改善法を続けました。
そして、年一回の大腸内視鏡検査。
結果は、潰瘍の悪化でした。元々は粘膜の透明度が低いぐらいで、目立った潰瘍が無かった腸内には、白っぽい潰瘍が複数できていました。主治医には、「薬、飲んだ方が良いよ」と言われました。
放心状態で帰宅した後、すぐ布団に入った私は、絶望で涙が止まりませんでした。
「結局、治らないんだ」
そう思いました。
4. 薬での寛解 - 大学3年生~社会人3年目
その後、私は考え方を改めることにしました。
完治を試みたりせず、薬を服用し続けることで良い状態を維持しよう。
そう決めました。
私は大学に戻り、ちゃんと授業を受け始めました。また、薬も欠かさず飲むようになりました。薬を再開すると、1週間も経たないうちに健康的な便が出て、腹痛も無くなりました。以前の私は、薬の力を完全に侮っていました。標準的な医療を適切に受けることは、まず何より優先されるべきことなのです。
その後、私は無事大学を卒業し就職で上京、たまの下痢や腹痛、ガス腹はありますが、服薬(現在はアサコール、ウルソ)を続けて普通の人と同じような生活を現在まで送っています。
5. なぜ再び、民間療法? - 現在
以前に民間療法を諦め、薬に頼って生活を送ってきた私ですが、最近再び民間療法に取り組み始めました。では、なぜ一度地獄をみた私が、再び民間療法に挑戦し始めたのか?
そのきっかけは潰瘍性大腸炎ではなく、併発している原発性硬化性胆管炎への不安からでした。潰瘍性大腸炎については、服薬を続ければ命に関わる病気では無いということもあり、新しい治療法が出てこなくても最悪ずっとこのままでも良いかという気持ちでした。しかし、先にも言及した通り、原発性硬化性胆管炎は将来的に肝移植が必要になる可能性がある病気です。そして移植がなければ、予後はとても悪いのです。また、潰瘍性大腸炎と異なり、対症療法的な薬も存在しないのです(ウルソという薬が治療の第一選択肢で、私もこれを服用していますが、有効性は実証されていません)。私は、この病気がどういう経過を辿るか?何か救いとなる治療はないのか?をネットで調べ始めました。
そして、希望を見つけました。
英語の論文ではありますが、要約するとこうです。
原発性硬化性胆管炎に対するバンコマイシン(抗生物質)を用いた臨床試験は少数で小規模ですが、この抗生物質による結果は有望と見られます。原発性硬化性胆管炎と炎症性腸疾患の患者14名を対象に実施した試験では、ほぼすべての患者が、肝機能検査および症状の正常化または有意な改善を示した。
他にもこんな論文があります。
潰瘍性大腸炎と原発性硬化性胆管炎を併発する3人の患者全員が、1日2回経口投与したバンコマイシン 500 mg で臨床的寛解と粘膜治癒を達成しました。経口バンコマイシンによる維持療法は忍容性が高く、3人の患者すべてで臨床的および内視鏡的寛解が持続しました。経口バンコマイシンはまた、既存の肝硬変を持たなかった2人の患者の肝機能検査を改善しました。
私は、これらの新しい希望に目を輝かせました。
それと同時に、Google検索の優秀さに驚きました。英語で検索をかければ、海外の最新の論文に簡単にアクセスできるのです。そして、GoogleChromeの自動翻訳を使えば、英語の論文でも簡単に日本語に変換して読むことができます。私は暇さえあれば、潰瘍性大腸炎や原発性硬化性胆管炎の改善法を探求するようになりました。そしてその中に、自分だけでも試せる簡単な改善法をいくつか見つけました。それは主に、食品とサプリです。
そして、有望ないくつかの食品やサプリを自分で試してみることにしました。一度地獄を見ている分、薬との向き合い方は体調を見て慎重にですが..。
またそれと合わせて、その情報や検証過程を発信することにしました。
それはなぜか?
実はこれら改善法のほとんどは英語の論文がソースで、日本語でネット検索してもアクセスできないものがほとんどです。そのため、日本の多くの潰瘍性大腸炎・原発性硬化性胆管炎の患者はその存在すらあまりよく知らないのではないかと思ったのです。
なので、私がそれらの情報と、自分で検証した結果まで伝えることで、患者の皆さんに病気と闘う知識と希望を届けられたら良いなと考えました。
正直私の潰瘍性大腸炎の症状は、多くの方に比べて軽度だと思います。だから、こんな検証に軽々しく手を出せるんじゃないかと感じています(笑)。悪化して辛くなるような病状なら、とてもやれませんから。
同じ病気と闘う皆さんには、私の発信する情報を十分に活用してもらい、少しでも病状が良い方向に向かうように祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
P.S.
今後の情報発信については、TwitterとNoteでやっていきます。もし継続的に情報を入手されたい方は、フォローをお願いいたします。
私のTwitterアカウントは、こちら↓からフォローできます。
また、もし記事を気に入っていただけた方は、スキ(ハートをクリック)をお願いします。発信の励みになります(^^)。
いいなと思ったら応援しよう!
