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腰痛と姿勢

腰痛に対しては、姿勢アライメントが関連しているとよく耳にします。実際にはどうなのでしょうか。


参考文献

Swain CTV, Pan F, Owen PJ, Schmidt H, Belavy DL. No consensus on causality of spine postures or physical exposure and low back pain: A systematic review of systematic reviews. J Biomech. 2020 Mar 26;102:109312. doi: 10.1016/j.jbiomech.2019.08.006. Epub 2019 Aug 13. PMID: 31451200.


今回のこのシステマティックレビューでは
「腰痛と姿勢や身体的曝露の因果関係に関するコンセンサスはない」
との結果となっています。

これだけみるとなんだか姿勢と腰痛はあまり関係がないのではないかと捉えがちですが、内容を見ると

・長時間の立ち仕事
・持ち上げ作業
・手作業による資材運搬
・重機の操作
・全身振動
・屈曲や回旋
・非中立姿勢の維持

には腰痛との関連が報告されているそうです。

また腰椎前弯の低下も腰痛とは関連があるとされています。


ただ、関連がないとの報告もあったり、前向き研究のみではその因果関係が認められていないとのなどが影響し、今回コンセンサスがないとの結論に至ったのだと思います。


セラピストとして、腰痛に関しては姿勢の修正なども必要だとは思いますが、まだまだそのエビデンスとしては不十分な面が大きいのでしょうね。
万能な体操などはないとは思いますが、一定の見解が得られるといいですね。

ではでは。

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