#20 Clubhouseの仕組みと今後
今日は,現在熱狂している「Clubhouse(クラブハウス)」について書いていこうと思います.
Clubhouseはアメリカ発の音声SNSで,現在,日本国内で一気に盛り上がりを見せています.
創業者はシリコンバレー起業家のポール・デーヴィソンとGoogleの元エンジニアのローハン・セスです.
アメリカでは2020年4月にローンチされましたが,日本では1月末からユーザー数が急増しました.現在iPhoneユーザーで招待された人のみ利用可能となっています.招待されユーザーになった人は2人の招待枠を獲得でき,使っていくうちに招待枠を増やすことも可能です.
◯Clubhouseの仕組み
ユーザーは好きなテーマを話すための部屋『Room』を開設したり,他の人の『Room』に入って話を聞いたりすることができます.
Room開設者は
・利用者ならだけでも参加できる「オープン」
・参加者をフォローしている利用者に限る「ソーシャル」
・招待された利用者のみ参加できる「クローズド」
に設定できます.
途中出入り自由です.
指名されるか,
✋挙手マークをタップして承認されれば,
聴衆も会話に参加可能です.
ルールは
・18歳以上
・本名登録
・事前の許可なく他人の個人情報共有禁止
・いじめ,嫌がらせ,脅迫,ハラスメント,差別禁止
・録画,録音,情報の書き起こし禁止
となっています.
「オープン」で仲良くなった人と「クローズド」で話したり,緊急事態宣言が発令されているコロナ禍では,zoom飲み会のように「ソーシャル」を活用して飲み会をしたりするなど使い方は様々です.
個人的に,落合陽一さんやホリエモン さん,Daigoさんのような著名人や有名人の話は自分にプラスになり,勉強になるため,自己啓発を目的に使用しています.
また,英会話練習のRoomが開設されている時は,リスニングやスピーキングの練習にもなるので参加しています.
容易にいろいろな人の考え方,人生論,お悩み相談などを聞くことができ面白く,ためになるため,ついつい長時間滞在してしまいます.
◯なぜ魅了されてしまうのか
①有名人,著名人の存在
配信者側はYouTube,TikTokなどのSNSで先行者有利ということがわかっています.
いかに他の人よりも,早く参入してフォロワーを増やすかが重要となってきます.
だから,それに気づいている有名人,著名人,もしくは一般人もフォロワー争いを繰り広げているため,熱狂しています.
一般人は,有名人や著名人とよっぽどのことがない限り,話すことができません.だから,「〇〇くんと,もしかしたら話せるかも!」という期待を寄せて,Roomに入ったり,手を上げてみたりするわけです.
それが魅了されるひとつの理由です.
②アーカイブに残らない
また,YouTubeやInstagramと違ってアーカイブが残らないのも大きな特徴です.
「今,しか聞けない」「自分が抜けた後にすごく面白い話をするかもしれない」という思いで聴衆は聞くわけですから,なかなかRoomを退出することができません.
私も,その罠にハマっていて夜更かしをして,寝不足になってしまうケースも少なくありません笑
③コメントも,いいねも,シェアも,ギフトもない
コメント,いいね,シェア,ギフトがないことによって,Roomの優劣を付けづらくし,誹謗中傷も起きにくいため,配信者はRoomを開設しやすいです.
しかし,それでも誹謗中傷が起こってしまうのが,この世の中です.
現在,どのように誹謗中傷を防ぎやプライバシー保護をするのかが課題となっています.
④どのSNSとも被らない
様々なSNSをコンテンツを楽しむという観点と人との繋がりを楽しむという観点で見てみましょう.
例えば,
Instagramはコンテンツ8割,人2割,
Twitterはコンテンツ5割,人5割,
youtubeはコンテンツ10割
を占めていると考えられます.
しかし,
Clubhouseは人10割を占めています.
しかも,声のみのSNSは他にありません.
このことから,どのSNSとも被らない新しい,新感覚のものが世間には受けていると言えるでしょう.
⑤何かしながら聞くことができる
私はよく大学に行く準備をしながら,夕食の準備をしながら聞くことがあります.
今までのコンテンツはジーとYouTubeやTikTok,instagramの画面を見ないと楽しめないコンテンツでした.
しかし,clubhouseが誕生することで,ランニングしながら,通勤しながらが可能になりました.
これも,clubhouseの強みなのではないでしょうか.
◯Clubhouseの今後
現在,clubhouseはマネタイズされていません.様々なマネタイズ方法はありますが,広告を入れるというのは考えにくいです.
理由は,面白い会話をしている時に,15秒の広告が流れたらどうだろうかという話です.「いいところだったのに!」「なんで!」となりかねません.ストレスの観点からも広告は考えにくいです.
では,何が考えられるでしょうか.
企業が記者会見とかする時に,clubhouseを利用することで,いろいろな人を誘致することができます.それを考えると,バックエンドの仕組みをto Bで売ることはありえます.
例えば,Meijiの新しいチョコレートの宣伝をするとしたら,何歳から何歳の層の人にプッシュ通知がいくようにするなどが考えられます.
このように,今までオフラインでやっていた新商品発表会や就職活動の新卒イベントなどはアーケットは大きいのでバックエンドを活用してマネタイズすることは大いに考えられるでしょう.
他には,チケット販売が考えられます.
このroomは何時間まで無料だけど,それ以降は有料のようなサービスをするや,ミュージシャンがroomを有料化することも考えられるでしょう.
このように,今後どのようにマネタイズするのかも含めて,動向に目が離せません.どのように化けるのか,それとも化ないで衰退していくのかわかりません.あるいは,GAFAに買収されてしまうかもしれません.
私もclubhouseのroomを作ってフォロワーを増やしたいところですが,話す内容もなければ,聞く価値もないコンテンツになってしまいます.今うまく参入できたら,今後成功しそうだなと思いながらも,アイデアがなかなか出てきません泣
皆さんもブルーオーシャンである今がチャンスなので,行動してみてはどうですか.
私は,ひとまずclubhouseライフを楽しみます.
ありがとうございました.