【1分小説】ナイフ

「いやぁ、、やっぱ怖くて出歩けないや、、、俺。」

 彼は女装がしたいらしい。特に女に生まれたかったというわけではないらしい。むしろ性向はストレートで、彼女もいる。ただ表象的に、女性のファッションが好きで、女性らしい服装をしたいと言う。

「なにがそんなに怖いのよ?」

「いや、そりゃなんかさ、キモイって思われたら嫌だし、なんか直接言ってくる人もいるかもしれないじゃん。」

「んー、かもね。」

「うん。。。」

「じゃあさ!折りたたみ式のサバイバルナイフでも持ち歩いてみたら?」

「はっ??」

「いつでも『殺せる』って思えば、そんなやつらも怖くないでしょ?」

「そうかもしれないけど、さぁ、、。」

「でも、そうしないと自分を殺すことになるよ。」


えっ、、、まさか、、、。

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にわ。
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