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「移民」大国ニッポン

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移民を認めない「国家」と、移民が暮らす「社会」との間。
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#マスメディア

保土ケ谷中学が「日本語教室での勉強」を出席扱いにした件

▼移民のニュースには、悲惨なニュースが多いが、素晴らしいニュースもある。2021年3月2…

技能実習生がもう限界の件

▼コロナ禍で苦しむのは、女性、こども、そして外国人である。 2021年3月22日付日本経…

33歳の女性が入管で死んだ件

▼異常な状態が、「文書」を介すると、一見、正常に見えてしまう。その好例が2021年3月2…

「入管の問題は私たちの問題につながっている」件

▼入管ーー出入国在留管理庁の非人道性については、たくさんの報道があるのだが、あまりにも少…

技能実習生が日本政府から「生活者」として扱われていない件

▼日本という国家が、外国人労働者をどのように扱っているのか。2020年10月20日付日本…

外国人技能実習生が時給400円で残業させられている件

▼外国人に選ばれない国ニッポン、というテーマで何度かメモしているが、これもその一例。NH…

アメリカのあちこちに「反マスク法」という法律がある件(3)

▼アメリカで、どれだけ経っても黒人差別がなくならないのは、人類学的な理由がある、という話について、もう少し続ける。 興味のある人は、前号、前々号もどうぞ。 ▼さて、トッド氏の『移民の運命』では、イングランドから輸入された家族システムや、プロテスタントの教義が、アメリカの差異主義と骨絡(ほねがら)みである、という仮説が示される。 いちいち辿(たど)るのは面倒なので、トッド氏本人が簡単に4つの項目にまとめてくれているから、参照しておこう。適宜改行と太字。(81頁) 〈ここ

アメリカのあちこちに「反マスク法」という法律がある件(2)

▼先週の金曜日(2020年5月15日)、下高井戸の駅前で中国製のマスクが「50枚入り15…

アメリカのあちこちに「反マスク法」という法律がある件(1)

▼新聞を読んでいると、世の中、自分の知らないことだらけだということがよくわかるが、思わず…

産経新聞も移民問題を移民問題としてとらえざるをえなくなっている件

▼産経新聞は移民問題ーーそれは、移民の存在を問題化する日本社会の問題でもあるーーを報道す…

ヘイト考 ライターは出版社にとって鵜飼(うかい)の鵜である件

▼「ヘイト」と「フェイク」の狭間を眺めていると、さまざまなものが見えてくる。 2019年…

「共生」は「格差」に鈍感な件(4)

▼前号では、「移民」の問題でよく引き合いに出される「ゴミ出し」のルール破りについて、〈こ…

「共生」は「格差」に鈍感な件(1)「共生」は官製標語

▼日本という国家は、依然として「移民」を否定しているとてもおかしな国だが、日本という社会…

「西日本新聞」の「移民」論に学ぶ(2)

▼前号の続き。西日本新聞が手がけた「移民」問題の連載について、その経緯を報告したものである。福岡で、ネパール人が、夜中にコンビニの工場で冷やしうどんをつくり、昼にその冷やしうどんをコンビニで売っている、という話だった。 ▼その後は、「現代の奴隷労働」といわれるベトナム人労働の現状が報じられている。適宜改行。 〈母国で実習制度に応募したときは、とび職と聞いていたが、実際はシートで養生された部屋で、壊した天井を袋に詰める仕事ばかり。 「日本人はマスク着ける。僕、着けない。何