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「移民」大国ニッポン

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移民を認めない「国家」と、移民が暮らす「社会」との間。
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#メディア

産経新聞も移民問題を移民問題としてとらえざるをえなくなっている件

▼産経新聞は移民問題ーーそれは、移民の存在を問題化する日本社会の問題でもあるーーを報道す…

「共生」は「格差」に鈍感な件(4)

▼前号では、「移民」の問題でよく引き合いに出される「ゴミ出し」のルール破りについて、〈こ…

「共生」は「格差」に鈍感な件(1)「共生」は官製標語

▼日本という国家は、依然として「移民」を否定しているとてもおかしな国だが、日本という社会…

「西日本新聞」の「移民」論に学ぶ(2)

▼前号の続き。西日本新聞が手がけた「移民」問題の連載について、その経緯を報告したものであ…

「西日本新聞」の「移民」論に学ぶ(1)

▼深刻な社会問題について、ブロック紙や県紙が優れた記事を書く場合が多い。 「ジャーナリズ…

安倍総理の「移民」政策と日本会議

▼〈首相「移民」なぜ否定〉という見出しがよかったのは、2018年11月18日付毎日新聞「…

移民問題の闇ーー「技能実習制度」は「国の恥」

▼「ジャケ買い」というか、「タイトル買い」してしまう本がある。ここ10年で印象に残ったタイトルには『自殺する種子』という新書があった(安田節子『自殺する種子 アグロバイオ企業が食を支配する』平凡社新書、2009年)。 種子なのに自殺? とてもショッキングなタイトルだった。「ターミネーター・テクノロジー」という技術を使って、自殺するように開発された種子があり、その種子を使って大儲けしている大企業の話だ。 移民問題については『外国人研修生 時給300円の労働者』というタイトル

入管法改正 外国人と害国人の間

▼入管法(出入国管理法)改正案の審議が混乱している。ずいぶん前から、これは「入管」という…

外国人が来なくなる国 移民問題あれこれ

▼2018年11月26日付日経新聞に、「外国人が来ると日本人の失業率が上がる」という俗説…

「失踪」は「緊急避難」であるーー技能実習生の地獄

▼2018年12月2日付朝日新聞1面に、〈中絶か帰国か 迫られた実習生〉という見出しの衝…

「技能実習生」制度の闇 岡部文吾氏の戦いに学ぶ

▼実質的な「移民」政策の第一歩である入管法改正に関連して、筆者がこのひと月で読んだ論説の…

アパートの大家さんと不動産屋が「外国人」に部屋を貸さない件

▼2019年の全国紙の新年号で、日経新聞と毎日新聞が、アパートの大家さんや不動産屋が「外…

多くの自治体が「外国人」の子どもを把握していない件

▼「外国人」の子どもの所在について、日本の自治体の多くが、まともに把握していないことが、…

全国に就学不明の「外国人の子」が1万6000人いる件

▼前回のメモで紹介した毎日新聞記事に、〈日本に住民登録があり、学校に通っているかどうか確認できない外国籍の子どもが、毎日新聞のアンケートで1万6000人以上確認された問題〉とあったが、 そのもともとの記事を紹介するのを忘れていた。2019年1月7日付の毎日新聞1面トップ。 〈外国籍の子 就学不明1.6万人/100自治体調査 義務教育対象外〉 〈日本に住民登録し、小中学校の就学年齢にある外国籍の子どもの少なくとも約2割にあたる約1万6000人が、学校に通っているか確認でき