「共生」は「格差」に鈍感な件(1)「共生」は官製標語
▼日本という国家は、依然として「移民」を否定しているとてもおかしな国だが、日本という社会のほうは、そんな悠長なことを言っていられる状況ではない。
「ジャーナリズム」の2019年5月号に、樋口直人氏が移民論を寄せていた。これが鋭い内容だった。適宜改行。
▼樋口氏は「共生」という言葉を吟味(ぎんみ)することによって、「共生」という言葉に共感する人に対して、共生とは何ですかと問いかける。
〈(移民恐怖症がはびこっているなかで)管理より共生を基調とすべきという野党やリベラル派メ