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ネオ・丁寧な暮らし

化粧水飲んじゃいたいな子宮まで乾燥してる(ような気がする)  

花ひとつない家だけどブラジャーの薔薇が咲くから今日はしとやか

即席の愛をふりまく彼のよに名のないクマのほこりを払う
  
お皿にはうつしてやらないバターケーキ落としたかけらがいつかなる星

くたびれたこころにだけはやさしくて身体に悪いネオ・丁寧な暮らし

 
 
 
ねじのゆるんだ眼鏡を拭うところからはじまる生活、の、堕落を軽蔑するメガミさま、と、今月も再来月もきっと仲良くなれない、ともだちの少ない身体。きみといるときのわたしのまんまひとりでいたい、ちゃんと、さみしくなりたい、ちゃんとさみしくなって、さみしくならないためじゃなきゃ、めんどうくさいこと、やってられない。
やさしいね、と言われるのが心地よいね、そうわたしはやさしいので、きみだけじゃなく、わたしにだってやさしくしてあげるのだ、
花に水をやるように乾いた子宮をうるおす、ねぇたまには昼まで眠らないと、朝のあざやかさはブルーライトカットの眼鏡をゆうゆうと通るでしょう。
みんな、いろんなところが、いろんなふうに都合がよくて、だからわたしも、都合よく言葉を借りたり捨てたり返したり拾ったりする(奪わないから許してほしい)。
わたしはわたしのこころに、それからきみに丁寧であればいい、ネオ・丁寧な暮らし、メガミさま、神など何も知らないけれど絵画の聖母はどうせ美しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。