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前向きに再会できる場が欲しい
「あのお店が閉店して寂しい」「もうあの料理やあの人に会えなくなるのか」コロナ以降誰もがそんな思いを一度は感じたのではないでしょうか。誰かが継いでくれて、お店がまさかの復活も嬉しい。
後継者問題に関しては、いったん解決。でもそれだけで良いのかな。私が感じるのは、経営者の方が他界された場合を除いて、それからどうなさっているのかという問題。
年齢的にきつくなって譲った。持病があって無理がきかない。事情はそれぞれ。めいいっぱいやり切って辞められた方もいらっしゃるでしょう。素敵なお店は料理やお酒以外にも人が魅力な所も多い。愛されていたお店のオーナーさんの所在気になりません?
接客業は人が好きでないと出来ない。きっと人が好きな方がお仕事をスパっとやめた後、急に日々張り合いがなくならないか、そんな事がずっと気になってました。
毎日営むのは無理でも、週に1~2回だけ営業。ゆるいスタイルで出続けれる方法はないものか。お店を完全に閉店しても、客と店主がゆるく繋がり続けられる場所。もしくはそういうビジネススタイル。生まれてくれると良いなぁ。
シェアキッチンでも日替わりで懐かしい店主さんが期間限定で復活。楽しそうだと思うけど・・・。一度引退された方の負担にならない程度に、社会と接点を持ち続けられる場作り。ブームになったら日本の孤独感薄れるんじゃないかな。若者の孤独感対策もお年を召した方の孤独対策もどっちも重要ですよね。「あの人がまた商売するなら、ぜひ会いたい」そういうのを待ち望んでいる人も意外と多そうです。
来店される人たちも、必ずしも食事目当てだけではないでしょう。久々に会えてよかった。店側もお客さんとちょっと一緒に話して、人気メニュー何品かだけを出す。そういうスタイルもありではないかと。味を受け継ぐ後継者も重要だけど、店にまつわる美味しい記憶や匂い質感そういうものも語り継いでいってくれる人がいれば・・・・。
新しいビジネススタイルって、若い人たちにだけ開かれたものでもない。むしろ現状で営業していくのが困難になった場合、どうやって続けられるかそんな時に真価を発揮するものだと思う。
居場所づくりをしなくても、既に今ある誰かの居場所や止まり木を絶やさない。そんな流れが起きてくれたら嬉しい。工夫して何店舗か共同でその場所を使って仕事する。お互い助け合いながら、店を続ける箱物みたいなのがどっかにあればなぁ。賃料もお安めなら、店主さん達も前向きになってくれるかもしれない。
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