でこぼこの光|ガラスの箸置き作り体験
ある日、
紙に走り書き。
「そういう風には思えないんだけどなあ」
を大切にしてもいいんだ、
特に弱さに関して。
. . .
心の中の 欠け ひずみ
なんか そのへこみがあるから
さわっちゃって いとおしい、
ガラスの はし置きの へこみを
なでるようなきもち。
緑の はし置き ほしいな
という流れで予約。
いざ、ガラスの箸置き作り体験へ。
* * *
紙もの、木の雑貨が好きですが
ガラスのものにも惹かれます。
陽が当たり、きらめく様子が好きで。
吹きガラス、キルンワーク(電気窯で作るもの)など調べたけれどタイミングが合わず。それに緑のガラスの箸置きがほしいと思いながら、イメージ通りのものに出会えていなかったのです。
じゃあ作ってみよう、と
検索してこちらを見つけました。
誠品生活日本橋
https://www.eslitespectrum.jp/
日本橋玻璃工房(Google)
https://g.co/kgs/KgQiRcK
「ぽってり おはし置き体験」を予約。
作れるのは、ふたつ。
受付でウキウキ、模様と色を選ぶ。
貸しエプロンをつけて入る。工房は暑い。
長袖ブラウスだと汗をかきそう。中に着ていたバンドTシャツ&ジーンズ姿になる。意図せずスタッフのお兄さんと同じような格好。
1000℃以上に熱された窯の中。
長い金属の棒を入れ、溶けたガラスを巻き取る。赤くぴかぴか眩しい。線香花火の先端を大きくしたみたい。
棒についたガラスを台の上で転がし、色粒をコロコロくっつける。再び窯で回して馴染ませる。
常にお兄さんが補助してくださり安心。
というか、私が手を添えているだけ?
絶えずくるくる回し続ける。
お兄さんが、光る塊をトロリと台の上に落とし金属バサミで切る。そこに私がL字の棒を押し当て、箸の窪みを作る。熱で赤黒く、まだ本来の色が分からない。
全工程、20分程度。あっという間。
誠品生活の店舗で、お会計。
(配送ならば送料840円を追加)
☆
1週間後、お店へ。夜は工房に人がおらず、会計レジで受け取り完了。
可愛いのができました。
箸の安定感、抜群。
持っている箸置きで一番かも。
なにより、触り心地がいい。
* * *
小さな頃、つるつるの石を手にした感覚。
水に濡れ輝く石を見るのが好きだった。
ガラスも、ずっと眺めていたくなる。
へこんだ部分はザラッとしてる。
塊を切ったときの、ハサミの跡。
つるり、ぷっくり、ざらり。
なんて気持ちいいんだろう。
でこぼこの中に
光がとじこめられている。
私のいとおしい、
へこみに出会えた。
「日本橋玻璃工房」
東京都中央区日本橋室町3-2-1
COREDO室町テラス2階 誠品生活日本橋内
定休日 火・水・木・金