見出し画像

心の便秘|ゆっくり焦らず腐らず諦めず。無理せず欲張らず。

 下痢なら良いと言うわけでもないのですが、便秘も多くの人にはつらいものです。

-------------------------------------

・なんだかお腹が張って邪魔くさいし、すっきりしない。

・すでに栄養素や水分を吸収後の、不要な老廃物であるから、それが体内に蓄積することで肌荒れや頭痛をうみ、呼気からは腐敗臭がすることもある。

・喉や胃の辺りまで何かが詰まったような感じがして食欲が減退する時もある。

・妙に下腹部辺りに贅肉が付きやすい。

-------------------------------------

 個人的には、便秘の際には「こまめな水分摂取」を意識しつつ、まずは「一食抜いてください」とアドバイスしています。

(水溶性・不溶性の食物繊維の話は、快便化した後にしています)

 身体について日頃から気にしている人なら共感してくださるのですが、便秘の本人は驚かれることが多く、

「え? 抜くの? 食べたほうが出るんですけど・・・」と応じる人が大半です。

 それは、お腹が空いていようがなかろうが、

「定刻あたりには食事を摂らないと不健康だから」

「ストレスを食で発散することが多いので、どのみち食べてばかり・・・」

と言うパターンが多いようです。

 私自身も幼少期には極度の便秘が普通で、(と言うか気にもしていないので、後から思えば)

「ここ10日間はしてないような・・・」とこともザラでした。

ですから、蠕動運動がすっかり止まった腸に食べ物を押し込み続けることで、「押し出されて」少しずつ出ていました。

 ほんの一時、下剤を試したこともありましたが、あまりにも効きすぎて日常生活に支障をきたすほどだったので、すぐにやめました。(もちろん蠕動運動が未回復での依存を生みます)

 多くの便秘に悩む人の場合、ストレスで食べ過ぎ飲み過ぎを繰り返したり、胃腸の具合と相談も無しで定刻なら食べるべき、としているので、胃腸が疲れ切ってグロッキー状態であるのに、さらに押し込むわけですから、全身に巡る老廃物も相まって身体全体に倦怠感を覚える人が多いようです。

 私が一食抜いてくださいと言うのは、ヨガなどの「朝は排泄の時間」《諸説あり》などと言う考え方に沿ったものではなく、「疲れているんだから休ませたら? その食べなければならないと言う義務感や不安感こそが悪因では?」と言う当たり前の思考から発したものです。

 便秘がちの人は基本的に真面目で身体に力が入っていることが多く、従って肩首の凝りがひどいことが多いのです。

 戦いの最中に便意を催さないのと同様、緊張時には排便は促されず、悪循環に陥りがちです。脱力を勧めても、リラックスしようと、「努力」はするけれど、「なんだか怠けている気がして、芯から楽しめない」と言う人も多く、

幼少期に自己肯定感が少ない器の小さな親から厳しく育てられた人が多い印象を受けます。

 私の幼少期も、学校に居ても帰宅しても否定されてばかりの日々でしたから、小学校1、2年生にして、何かが「楽しい」「嬉しい」と思った記憶がありません。

 そこに輪をかけて無知であり、親から排便の指導や確認もないので、ただセットされた歯車のようにくるくる回って、無気力・無感動で生きているだけでした。

 実は、ここまでは随分と長い前置きなのですが(笑)

 ふと考えてみると、この、自分で提唱する便秘理論は、きっと他のことにも共通なんだろうな、と気づきました。

 多くの(まだ余力がある段階の)人は自己肯定感や自己効力感が低下して不安感や不足感が高まると、次から次へとおこなうことを増やしてしまう傾向があります。

“自己効力感と自己肯定感の違い”

人間の行動や成果に対して、「自分ならできる」と考えられることを自己効力感と言います。 一方、自己肯定感は、自分自身の存在を肯定できる・認められる力です。 できるかできないかは関係なく、できてもできなくても自分を受け入れることを自己肯定感と言います。

・資格取得

・セミナー参加

・カウンセリングを受ける

・運動を疲れ切るほどおこなう

・検索(調べ物)を何時間も続ける

・読書や動画閲覧で知識の増強を図る

・転じて「リラックスでは無い自己嫌悪に満ちたダラダラ」

もちろんこれらが一概に悪いとは言えません。しかし、不安感・劣等感が強く根原にある場合には、これらを的はずれにおこなう傾向があります。

また、次から次へと増やしていく傾向もあります。

「必要というわけでもないけれど・・・」と言いながら、目下に於いて必要でも無い資格を取り漁ったりします。

この状態に陥ると、精神状態の便秘になるわけですから、身体の便秘が発散のつもりで過剰な食事を摂取して発散できず、

栄養摂取のつもりで過剰に摂取した食事のために全身が悪循環に陥るのと同様の結果になっていきます。

つまり、「不安感はより一層に増して」

「何の解決も得られない」と言うことです。

自分自身を、自分自身が許し解放して、ゆっくり休み、一度リセットしてみましょう。

冷静になれば、随分と自分が焦って無駄な作業を繰り返していたのだと気づくようになります。

ゆっくり焦らず腐らず諦めず。無理せず欲張らず。



#不安感