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ファームで働き、気づく食への感謝。島で暮らして見えた日本の原風景。
アメリカでの留学から日本に帰国後、
島独特の日本とは違う文化を知るために来島しました。
彼の目に海士町での生活はどう映ったのでしょうか。
島根県の離島、隠岐島前地域で大人の島留学に参画した皆さんの来島前・来島後、そしてこれからについてお届けする「私、島で働く。」
来島のきっかけから島での仕事・暮らし、自分自身の変化など
1人1人のストーリーをお届けしています
R6年度大人の島留学3ヶ月生(10-12月期)として海士町に来島。
有限会社隠岐潮風ファームで働いた、A.Oさんにお話を伺いました。
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A.Oさん
日本とはどこか違う日本を求めて
僕は土木関係の大学を卒業後、修士号を取得するためアメリカに二年間留学していました。修士号は取得したものの、僕のこの先のビジョンが見えずに2024年の秋に帰国。2025年の4月からは就職してデータサイエンティストという別の道を歩むことに決めました。
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アメリカから帰国した10月から就職する4月までは空白の期間が空いてしまい、何かいい時間の使い道がないかなーと模索していたところ大人の島留学という制度の、離島というワードに興味を惹かれました。
もしかしてこれだけ離れている島なら日本の文化とは違うのでは?
アメリカのような州ごとに違う文化が、本土から遠く離れた島では見られるかもしれないと思い、大人の島留学に参画することにしました。
海士町から見えた日本らしさ
正直言うと自分の予想していた日本とは違う、異文化の日本はさほど見られなかったかもしれません。もしかしたら3ヶ月という時間では、そこまで深掘りできなかっただけかもしれませんが….
ただ、もち投げや直会(島の打ち上げ)は海士町独特の、おもしろい文化だなと感じました。(笑)
また、日々を過ごしていく中で感じたことがありました。
それはまるで日本の原風景そのものではないか、と。
ないものはないこの島で、人との交流の深さや助け合い。
どこかのんびりしつつもお互いに支え合っている姿をみて、
これこそ日本の精神!というものがこの島に詰まっていた気がします。
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仕事を通して気づく、第一次産業への感謝
本土やアメリカにいたときは、基本的にはデスクに向かうことが多く、学業の合間にはアパレルでバイトをしていた経験もありました。
今まで経験してきた、接客業や事務作業とは違うお仕事がしたい。
島ならではのお仕事、自然と触れ合うことができる第一次産業を希望して、
和牛の繁殖・肥育を行っている潮風ファームで働くことにしました。
離島して、東京で働いても牛のお世話をしたことがあるデータサイエンティストは、僕だけだろうなーなんて思ったりもしました(笑)
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実際に、潮風ファームでのお仕事を通して学んだことは、食に対する感謝でした。
普段、僕たちが食べているお肉や野菜は、スーパーなどで身近に買える商品ですが、いざ生産者の立場からすると市場に並ぶまでとても大変な工程を経ていることがこの3ヶ月でわかりました。
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牛の世話、餌やりなどはもちろん、とても重い藁を運んだり、ファームを走り回ってエサを狙ってくるカラスを追いやったりなど…とても体力のいる仕事でした。毎日クタクタでシェアハウスに帰っていましたね。(笑)
ただ僕にとっては全てが新しいことばかりで、日々業務にあたって変化と成長を感じられる素敵なお仕事でした。
物差しでは「はかれない」人の価値観
大人の島留学で多くの3ヶ月生と関わってきて、僕の過去の経験則から得た、自分の持っている物差しでは、はかれない人間がいたことに驚きました。
僕の人生経験からできた物差しの中で、この人は大体こういう思考や価値観を持っているんだろうな、と思っていたんです。
しかし、海士町に来て、僕の物差しでは、はかり知れない人たちとの出会い。奇抜、斬新のさらに上をいく発想をする人たちもいる、という事実に驚かされました。
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今までは、似たような価値観を持つ人と関わってきていたのですが、大人の島留学では、今まで関わったことのない人たちの思考・価値観に触れることができて、とても刺激的な経験になりました。
僕がこれから関わっていく人たちの中にもこのような人たちがもっといるかもしれない。価値観の世界が広がったような、貴重な経験ができました。
コミュニティーに時間を費やすこと
また、10月に株式会社風と土とさんが主催するイベントで「コミュニティーに貢献するために時間を使いなさい。」と教わりました。
確かに、仕事もコミュニティーに貢献できる時間の使い方の一部なのですが、それ以外にも地元の人と清掃や畑仕事の手伝いなど、もっとできることがあるはず。
コミュニティーに積極的に参加すれば、困ったときはそこで知り合った方に助けてもらったり、食材をいただいたりなど、いいことに巡り会える確率が多くなる。そこで僕がコミュニティーにお返しできることは何か?という新しい課題にも気付かされました。
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僕が27年の人生を歩んできた経験から、また来島して3ヶ月間で学んだように、良い行いをすれば必ず周りも良い人が集まってくる、良いことに巡り会えるチャンスを増やしていけると信じています。
この経験を通して、もっと良い人になりたい。
そんな思いを胸に、これからも積極的に地域などのコミュニティーに参加して過ごしていきたいと思います。
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(R6年度大人の島留学3ヶ月生:神津)
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