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失敗を恐れる君へ『失敗の科学』読書感想

「失敗を認められない」
「完璧な自分で在りたい」
「失敗すると周りに非難されるから失敗はしたくない」

と思ったことはありませんか?

達成されなくても誰からも非難されないような曖昧な目標設定にしてしまったり
失敗したら非難されてしまう(バッシングや誹謗中傷)傾向もある現代。

絶対に失敗はしたくないという気持ちを持っている方の方が多いのでないのでしょうか?

そんな気持ちを1%でもお持ちの方におすすめの1冊を紹介します。


読後は確実に失敗に対する向き合い方が変わります!


今回紹介する本


『失敗の科学』 2016/12/13刊行
マシュー・サイド:イギリスのジャーナリスト。オックスフォード大学を首席で卒業された異色の経歴の持ち主

医療業界、航空業界、スポーツ業界、クリエイティブ業界と幅広い検証を行い
失敗に対する向き合い方の最適解を書かれた1冊です。

こちらの本は

失敗=悪なので失敗しないようにする方法
ではなく 
失敗を学習のチャンスとして活かす


というスタンスで書かれています。


①失敗は悪ではない

失敗は怖い
失敗したくない
失敗したら非難される、軽蔑されるかもしれない

と思っているあなた!

それは間違えです。
本書でも

改善の最強の原動力は、彼らの組織文化の奥深くにある「失敗から学ぼうとする姿勢」にある。

『失敗の科学』より

と書いてあります。

実は失敗することを隠すことよりも
失敗をオープンにして、みんなで共有すること、
そこから失敗の原因を特定して改善すること
が大切なのです。

このことがきちんと行われているのが航空業界。
飛行機事故が起きた場合は
ブラックボックスという装置で原因を特定→公開
そのことにより同様のミスが防ぐことが出来るので飛行機事故の起こる確率は低くなる。

これこそ「失敗から学ぶ姿勢」です。

私は先日ゴミの日を出し忘れてしまいました。

その時
「今日はたまたまだった」
と考えるのか
「どうしてゴミの日を忘れてしまうのか?」
と原因を突き止めるのか。

その時の原因は朝バタバタしていてゴミ出しを忘れてしまったことでした。
そこからスマホのリマインダーを使ってゴミの日に通知させるようにしたところ
ゴミ出しの日を忘れるミスはなくなりました。

失敗というと
仕事で大きなミスをしてしまった、など
大がかりなイメージを持ってしまいがちですが、
こんな日常の些細な失敗(ゴミ出しの日を忘れた)でも
失敗から学ぶ姿勢の一つになるのだと実感しました。

②小さな改善、フィードバックを行う

先の挙げた事例、「ゴミ捨てを忘れたことに対してリマインドアプリを使い通知する」ことは
「小さな改善」の取り組みのひとつです。

壮大な戦略を立てても、それだけでは何の意味もないと早いうちに気づきました。もっと小さなレベルで、何が有効で何がそうでないかを見極めることが必要です。たとえそれぞれのステップは小さくても、積み重なれば驚くほど大きくなります

『失敗の科学』より

これはあるイギリスの自転車競技のチームマネージャーの言葉です。

このマネージャーは
宿泊ホテルの環境整備、寝具の調整など
「小さな改善」を行いました。

その結果、ツール・ド・フランスという自転車競技の最高峰のレースで優勝しました。このことはイギリス史上初だそうです。

このことから大きく改善することよりも小さな改善に注力することが大切なのが分かります。


何か失敗が起きた時は
原因を突き止めて、小さな改善、フィードバックを行っていくようにしていきましょう。

③失敗をくり返す原因

本書では失敗をくり返す原因として
 

1 曖昧なゴール設定→達成しなくても非難されない

今月中に痩せるという目標だと、0.1キログラム減っても痩せたことになる。失敗自体なかったことになってしまう。

2 失敗を非難する風潮→そのことにより失敗をしても無かったことにしてしまう。

失敗しているのに
「このことはたまたま運が悪かっただけ」失敗を認めない
「○○のせい」責任転嫁
失敗を認めないことの背景としては
失敗した怒られる、失敗したら非難されることが大きいように思える。

1、2で共通なのは
失敗を隠したり、なかったことにすることにより
学習機会が奪われてしまい、成長のチャンスがなくなってしまうということです。


まとめ

失敗は学習のチャンスとして捉える
小さな改善、フィードバックが大事


ここまでお読みいただきありがとうございました。


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