超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
超常現象とは、どんなことでしょうか?
本書には、例えば、以下のようなことが載っています。
1)占い師のところへ行って、占ってもらったら、自分のことを、ずばずば当てられた! これって、超能力じゃない?
2)うとうとしている時に、自分の体から意識が抜け出して、天井に浮かんでた! これって、幽体離脱っていうやつじゃない?
3)子供の頃、「こっくりさん」で遊んだ。誰も動かしていないのに、十円玉が勝手に動いた! これって、「霊」を呼び出したってこと?
4)友達と一緒に心霊スポットに行ったら、本当に変なものが見えちゃった! 幽霊って、やっぱり、いるのね?
5)ニュースで、新興宗教がらみの事件をやってた。あからさまに怪しい教団なのに、なぜ、あんなものに入っちゃう人がいるの?
6)伯父さんの出てくる夢を見た。不吉な感じの夢だった。そしたら、伯父さんが交通事故に遭っちゃった! これって、予知夢だよね?
1)から6)まで、全部、本書に答えがあります(^^)
これらの現象は、一見、超常現象のように見えますね。
でも、みんな、違います。普通の科学で、説明できるんです。
本書を読むと、「ヒトの脳が、いかに、騙されたがっているか」が、わかります。
悪質な占い師や、宗教団体は、そこにつけ込むわけです。
手品でだまされるなら、楽しいですが、詐欺師に騙されるのは、ごめんですよね。
騙されないために、本書で、予習しておきましょう(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
あなたの知らない世界へ
第1章 占い師のバケの皮をはぐ
ヒトの脳は、「自分が見たいもの」しか認識できず、「意味のないもの」にも意味を見出してしまう。その錯覚を利用すれば、誰でも「百発百中の占い師」になれるのだ。
第2章 幽体離脱の真実
鏡に映ったゴム製の義手を「自分の手」と錯覚してしまうヒトの認知システム。「魂が肉体から分離した」と感じるのは、脳の一時的な混乱にすぎない。
第3章 念力のトリック
脳はつねに「選択」をしている。目に見えているものでも、認識できることはごくわずか。その虚を突くトリックで、あなたも「念力」を演じられる。
第4章 霊媒師のからくり
「死者との対話」も「こっくりさん」も、すべてイカサマ。十九世紀英国の大科学者ファラデーは、簡単な実験で霊媒師のからくりを暴いてみせた。
コーヒーブレイク
第5章 幽霊の正体
「波止場の倉庫に幽霊が出る」インチキ話の噂を流してみたところ、次々に「目撃証言」が集まった! 人はかくも暗示にかかりやすく、騙されやすいのだ。
第6章 マインドコントロール
荒唐無稽とわかっていても、なぜ人はカルト教団に囲い込まれてしまうのか? 洗脳から身を守るための四つのコツを一挙公開する。
第7章 予知能力の真偽
聖書の時代から「予知夢」は信じられてきた。だが、統計学の「大数の法則」とレム睡眠のメカニズムを知れば、予知夢など存在しないことがはっきりする。
おわりに
特別付録 これであなたも超能力者
謝辞
訳者あとがき
参考文献
参考動画