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地球 絶滅動物記
題名のとおり、絶滅した動物を集めて、紹介した本です。
恐竜は、入っていません。恐竜が滅びた後の、新生代以降に絶滅したものを、取り上げています。
取り上げられているのは、哺乳類と、鳥類です。
類書の中では、先駆的な存在です。
本書が出た一九八六年の段階では、恐竜以外の絶滅生物を取り上げた本は、極めて少なかったです。
大型本のため、持ち歩いて読むには、不適です。
かわりに、ほぼ、全ページに、絶滅動物のカラー挿絵があります。豪華本ですね(^^)
二〇一五年現在からは、三十年近く前に出た本のため、情報が古い部分があります。しかし、情報の多さと豪華さとが、それを補って余りあります。
人類が誕生するはるか前に生まれて、人知れず、滅びた種もあります。
かと思えば、人類が、その絶滅に、積極的に手を貸してしまった種も、載っています。
本書を読み通せば、主な絶滅動物については、一とおりの知識が得られるでしょう(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
はじめに――なぜ、今、絶滅動物なのか
第1部 絶滅とはどういうことか?
1 進化史における繁栄と絶滅
2 生物は死を代償として進化する
3 石になって絶滅を語りかけるもの
4 石になったものたちが生きた時代
5 哺乳類が主役となった新生代
6 カンガルーが、オーストラリアにしか棲んでいないのは?
7 大絶滅はこうして始まった
第2部 消えてしまった動物たち
ディアトリマ/ヒラコテリウム
プロトケトゥス
ウインタテリウム
モエリテリウム/アルシノイテリウム
ブロントテリウム
パレオマストドン
ピロテリウム/ボルヒエナ
エジプトピテクス
ポタモテリウム
ディケラテリウム
バルキテリウム
トアテリウム/パキルコス
ディノヒウス
オキシダクティルス
ジャイアントペンギン
フォロラルコス
モロプス
エピガウルス
ラマピテクス/ドリオピテクス
ゴンフォテリウム
シンテトケラス
アンキテリウム
アルティカメルス
パレオトラグス
マカイロドゥス
(中略)
ジャイアントモア
ブルーバック
オガサワラマシコ
エピオルニス
オオウミガラス
カササギガモ
ターパン
フォークランドオオカミ
クアッガ
ミイロコンゴウインコ
ミヤコショウビン
オガサワラカラスバト/オガサワラガビチョウ
キゴシクロハワイミツスイ
ヤマイヌ
ホオダレムクドリ/スチーブンイワサザイ
カンムリツクシガモ
カロライナインコ
リョコウバト
ションブルグジカ
ムネフサミツスイ
リュウキュウカラスバト
バライロガモ
レイサンクイナ
フクロオオカミ
ハシジロキツツキ
第3部 明日の化石を生まないために――
1 生きていた化石の奇跡
2 絶滅を免れたものたち
3 野生動物は今――絶滅の危機にある動物リスト
あとがきに代えて――われわれは今、何をなすべきか?
絶滅動物の再現に取り組んだアーチストたち
絶滅動物 参考文献リスト