新版 指輪物語〈2〉旅の仲間 上2
とても有名なファンタジー小説、指輪物語の第二巻です。
この巻で、ようやく、主役のフロドたちの旅が始まります。邪悪な力を持つ指輪を捨てるために、フロドは旅に出ました。
この指輪は、普通の力では、破壊することができません。邪悪な指輪をこの世から消すには、火の山の火口に投げ込んでしまうしかありません。
何かを得るためにではなく、捨てるために旅をするという発想は、面白いですね。
フロドたちが火の山にたどりつくのは、まだ、はるかな先です。
指輪物語は、ハリウッドで映画化されましたね。この第二巻には、映画に登場しなかった人物が出ます。トム・ボンバディルです。
本書を読んでおくと、トム・ボンバディルについて、語れます。長大な原作を読んだ人として、威張れますよ(笑)
この巻ではまた、馳夫【はせお】も登場します。旅の仲間の一人、アラゴルンのことですね。彼が、フロドたちの旅に合流します。
馳夫という訳語は、素敵だと思います。この呼び方を知っていると、やはり、原作を読んだ者として、威張れます(笑)
馳夫は、この巻の段階では、まだ、その正体を明らかにしていません。高貴な人らしさはなく、旅慣れた放浪の人らしさが出ています。
映画のアラゴルンもいいですが、私は、原作の馳夫が好きですね。野山を自在に駆ける馳夫、恰好いいです(^^)
以下に、本書の目次を書いておきますね。
六 古森
七 トム・ボンバディルの家で
八 霧の塚山丘陵
九 躍る小馬亭で
十 馳夫
十一 闇夜の短剣
十二 浅瀬への逃走
訳者あとがき