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エロスの解剖


エロスの解剖

 澁澤龍彦【しぶさわ たつひこ】さんの、「澁澤龍彦らしさ」が、炸裂した本です(^^)

 衒学【げんがく】的で、神秘的で、エロティックです。
 「性」について、これほど深く、広く語れる方が、どれだけいるでしょうか?

 本書を読み終えたら、禁断の大人への階段を、登り終えた気分になるでしょう(*^o^*)

 題名のとおり、さまざまな視点から、エロスというものを、解剖した本です。
 二〇一二年現在からは、五〇年近く前の本でありながら、まったく、古さを感じません。

 澁澤龍彦は、澁澤龍彦であり、他の何者でもない、唯一絶対の存在ですね\(^o^)/

 本書の中では、私は、末尾の「マンドラゴラについて」の項が好きです。

 マンドラゴラは、実在する植物です。
 とはいえ、この植物は、架空の存在だと思われることが多いです。それというのは、あまりに奇想天外な伝承が、この植物にまつわっているからです。

 どのように奇想天外なのかは、ぜひ、本書をお読み下さい(^^)
 日本人には、「本書を通じて、マンドラゴラの存在を知った」方が、たいへん多いと思います。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

女神の帯について
オルガスムについて
性とは何か
コンプレックスについて
近親相姦について
愛の詩について
優雅な屍体について
サド・マゾヒズムについて
ホモ・ビオロギクス
オナンの末裔たち
乳房について
ドン・ジュアンの顔

エロティック図書館めぐり
ピエール・アンジェリック『エドワルダ夫人』について
玩具考

マンドラゴラについて

初版あとがき



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