見出し画像

源氏物語「蛍巻」を読む

 再開。記事を書く。今回は「蛍巻」である。この巻では、蛍兵部卿宮に源氏が玉鬘の姿を見せる場面である。



寄りたまひて、御几帳の帷子を一重うちかけたまふにあはせて、さと光るもの、紙燭をさそ出でたるかとあきれたり。蛍を薄きかたに、この夕つ方いと多くつつみおきて、光をつつみ隠したまへりけるを、さりげなく、とかくひきつくろふやうにて。



 蛍の光を放って明るく照らされることで玉鬘の姿を見せるとは、巧妙かつ美しい演出だ。コンサート演出などでも使えそうだ、だなどと思った。幼い頃は田舎に蛍を見によく行ったものだが、蛍が集まらない限りなかなか明るいとは言えない。どのくらいの蛍だったのかも気になるところである。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 最近はとても良い天気。太陽の光は強いが風が涼しい。こういう日こそツーリングをしたいが、今日もお昼の用事以外は部屋に籠って『源氏物語』三昧。もったいない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?