哺乳瓶があることに感謝
ぐびぐびと二ヶ月半になる三女は、僕の腕の中で哺乳瓶の中の搾乳されたミルクを飲み干していきます。
うちの子は母親のお腹にいる状態で、予め先天性心疾患、総動脈管遺残を抱えていることが分かり、お医者さんと相談し、予定した通り出生後後二日で一回目の心臓の手術を受けました。
その後約一カ月半に及ぶ入院生活の中は、母乳を直接飲ませてやることができない時間になりました。
ピジョンの母乳実感に救われた
これも想定されていたことなので当たり前の選択肢として、赤ちゃん関係のお店に通い哺乳瓶と、搾乳したミルクを冷凍保存するためのジップロックを買い揃えました。
入院中はそれらの活躍と病院の助けもあり、母親とずっと一緒にいられない中でも無事にこの子にミルクをやり続けることが出来ました。
症状が一旦落ち着き、退院して約一ヶ月が経ち、直接の母乳が始まりました。
それがうちの子は、入院期間中の哺乳瓶の乳首の感覚がえらく気に入っているようで、今はメインとして搾乳したミルクを哺乳瓶に入れ直して飲ませています。
だいたい頻度としては今のところ、哺乳瓶と直母が8:2です。
ちなみに母親の搾乳の手間を抑える為に搾乳機も購入。これも搾乳中に片手が空くので、並行して細々した事が出来ます。めちゃくちゃ好評です。
話を戻すと、うちで使うピジョン社製の哺乳瓶ですが、この機能に行き着くまでどのくらいの時間と苦労があったのかと愚考します。
開発のお話に胸打たれる
赤ちゃんの口に入れるものだから、開発初期などにモニターさんは集まったのか?お薬の治験と同じで実際の赤ちゃんの吸い心地は、実験でしか得られないものだと思うのです。材質に信頼感を得られる前段階には苦労があったんじゃないか?
そんな想像を元にピジョンさんのホームページを訪れました。
堕ちるように読み込みました。実際のお母さんのおっぱいと、哺乳瓶の乳首を赤ちゃんが行ったり来たりできる事を目標の一つとされているようです。
前述の通り今のところ、うちの子は入院生活が長かったので哺乳瓶の方が割合が多いのですが、成長に応じて直母を受ける回数が増えています。母親のおっぱいに感覚が近いことを、日に日に実感しています。
この志がとても僕らには嬉しく、実際にこの哺乳瓶があったから、子供だけの入院も可能になり、その上で母親の育児負担を軽減することができるのです。
乳首のゴムの硬さの選定にもいろいろな苦労があったのですね。それから、エコーを使って赤ちゃんがおっぱいを飲むメカニズムを研究され、出来るだけ自然な授乳を再現してくれています。
実際にユーザーとして、母乳を赤ちゃんの力で自然に飲むことができる有り難さを実感しています。
娘の調子次第ですが、搾乳した分を飲み切ってくれた時にはとても嬉しい気持ちになります。
なぜミルクを飲むことが大切か
うちの子は前述の通り、重い心疾患を患っているので、一才を目処に二回目の手術を控えているのです。その為には1グラムでも大きく育って貰うことが大切なのです。
だからこそ、授乳が大切で、この哺乳瓶には助けられているのです。娘の成長には欠かすことができない。
僕の要望
一つ要望があるとすれば、写真にあるように最後の数滴がボトルと乳首の接着している部分に溜まってしまい、乳首に移動させにくいことです。余裕がある時は瓶を振って、乳首にうまく移動させたりするのですが、一度乳首を口から話すと飲んでくれなくなることもあります。
ほんの少しの事なのですが、少しでも飲ませてやりたい気持ちからすれば、次の型で実現されれば、次の子達がもっと喜ぶのかなぁなんて思います。
開発してくれたことへの感謝
かなりきめ細かく開発されてきたことが分かるので、僕の要望はこれまでも検討されてきたけど難しいことだったんだろうなぁっと、想像できます。それでも、この母乳実感があったことで助けられたのは紛れもない事実で、感謝の気持ちは変わることはありません。
よく聞く話しでお仕事って誰かの課題を解決する事にあると。この哺乳瓶が僕らにとって赤ちゃんのみの入院生活、母親への過度な負担という課題を解決してくれました。
本当にありがとうございます。
病気から経験したことを記しています
もしよろしければ僕らの子育てのこと、特に三女の病気をもったからこそ見えたことたちを記したマガジンがありますので添付しておきます。ご興味ある方はどうぞご覧ください。