お楽し森の学校2021 5日目
こんには!三重県上野森林公園のスタッフKです。
今回は2022年4月5日に行われた「お楽し森の学校」5日目の様子をお届けします。「お楽し森の学校」もこれで最終回。
今回は子ども達の保護者を招いたお披露目会もしました。
子ども達の想像力を膨らませて、大人も感動してしまうような「楽しいこと」を目指していきます。
作戦会議もこれで最後。みんなで「楽しいこと」の計画。
5日目のテーマは「“楽しいこと”を完成させる。」
そしてショートゴールは「じぶんのやりたいことを計画し形にする経験から“自分で夢を実現することができる”ということを実感する。」
最後の「お楽し森の学校」も話し合いこから開始しました。
前回作り上げた「楽しいこと」をいかに発展させることが出来るのか、各班で事前に作りたいもののアイディアを整理することが重要になっていきます。
「ツリーハウス班」はメンバー全員の作りたいものを確認。
前回作りかけた「ハシゴ」やツリーハウスを囲む「手すり」、遊ぶための「ブランコ」等、多くの作りたいものが上がりました。
更に、子ども達は作業の順番を考え、安全に関する「ハシゴ」と「柵」を分担して作り、その後にブランコなどの遊具を作っていくこととなりました。
また、作るものの大きさや配置などについては実際に作りながら考えていくことになりました。
「弓矢遊び班」は残すところ的の作成のみ。
段ボールと麻ひもを使い、点数を競える的を作ることになりました。
子ども達は早く作って試したいと、早速森の中に入っていきました。
ツリーハウス班の作業開始。手すり、ハシゴ、ブランコ、すべり台、ブランコが完成だ!
いよいよ最後の作業開始。
「ツリーハウス班」は作業を分担しててみんなで協力しながら作業を進めていきました。
体の小さい子どもはノコギリで材料を切ることに主に取り組み、ロープワークが得意な子どもがそれを組み立てていきます。
子ども達はツリーデッキに上り、竹の手すりを手際よく固定していきました。
前回苦労したハシゴも三人がかりであっという間に作り上げました。
更に、子ども達の作る力はどんどん加速していき、
手の空いた子ども達で「すべり台」と「ブランコ」まで完成させてしまいました。
また、力仕事が苦手だった子ども達はツリーデッキ下を笹のホウキで掃除し丸太の椅子を並べ、くつろげる空間を作りました。
弓矢遊び班の「楽しいこと。」森の中に的当て会場が出現!
弓矢遊び班」は段ボールで的の作成。
弓矢を射つ練習をしながらも楽しんで作業をしていました。
出来上がった的を木々の間に掛けた麻ひもに吊るしていき、「弓矢遊び班」の「楽しいこと」は完成。
枝と笹で作った「弓矢」と、点数を競うことのできる「的当て会場」が森の中に出来上がりました。
ラストスパート。さらに膨らむ子ども達の創造力!
昼休憩の後、各班の活動を再開。
子ども達の「楽しいこと」は午前中でほぼほぼ完成しており、更に遊びに特化したものを楽しみながら作っていきました。
「ツリーハウス班」のある子どもは余った竹で木琴を作り、「コロン、コロン。」と小気味いい音を奏で始めました。
また別の子どもはツリーハウスから糸電話を垂らし、地上にいる子ども達と電話ごっこを楽しめる様にしました。
また、「弓矢遊び班」が「ツリーハウス班」と合流し、子ども達数人でツリーハウスを拠点とした戦いごっこを始めました。
本当に弓矢を当てるわけではないですが、弓矢を持ってきた敵が攻めてきたと子ども達は想像して遊びます。
その結果、子ども達は戦いに備えて水を常備する設定を考えつき、竹の輪切りを使って水差しを作成しました。
子ども達の「楽しいこと」の中から更に新しいもの生まれている様でした。
「お楽し森の学校」の集大成。お披露目会の開催だ〜!
いよいよ、保護者を招いてのお披露目会。
保護者の皆さんは子ども達の作った「楽しいこと」を見て、「こんなものを作ったの!」と目を丸くしました。
子ども達は保護者の皆さんに実際に体験してほしいと手をひき、ツリーハウスに登って、ブランコやすべり台を楽しみ、また森の射的場で弓矢遊びを楽しみました。
保護者の皆さんに、自分の作った「楽しいこと」を紹介する子ども達の表情は嬉しそうに見えました。
大人が子どもの「楽しいこと」に感動し、そしてその経験が子ども達の自信にもつながると思います。
「お楽し森の学校」修了式。ここでの出来事を忘れないでね。
みんなで研修室に戻り、閉会式。
公園スタッフから子ども達に修了証の授与を行いました。
たくさんの人に見守れながら賞状を受け取る子ども達の姿は誇らしく見えました。
最後に、なぜツリーハウスや弓矢などの「楽しいこと」を完成させることが出来たのか、これまでを振り返る時間を取りました。
子ども達から「仲間と協力したから。」や「たくさん練習したから。」と回答が上がりました。
子ども達はそれぞれ異なる答えを手に入れた様でした。
スタッフからは「楽しいことを完成させることが出来たのは、みんなにこれがしたい!という気持ちがあったから。」とメッセージを伝えました。
「誰かに指示されたからではなく、自分の心にやりたいと思う気持ちがあれば、それは実現できる。」と続け、お楽し森の全日程が終了しました。
「お楽し森の学校」の総括。そして、第2回へ
今回のプログラムを通して、「自分のやりたいこと計画し形にする経験から『自分で夢を実現することができること』を実感する」というねらいは達成されたと思います。
子ども達は自分のやりたいことを見つけ、更にそれを達成する技を習得し、何度も計画を練り直しながら挑戦してきました。
今回、その結果が見事に現れました。
この経験から子ども達は自信をつけ、自分のやりたい気持ちに素直に挑戦をしていってほしいと思います。
これまでを通して子ども達は様々なことを感じたと思います。
一つは他者と意見を交換し協力することの大切さです。
子ども達はたくさんの話し合いを行い、協力することを経験してきました。
自分の意見を持つことと同時に、相手の意見を取り入れることで意外な発想が生まれます。
一人で出来ないことも同じ「やりたいこと」を思う仲間がいれば達成することが出来ます。
自分自身の「やりたいこと」を達成するために、協力することのパワーを感じてもらえていたら嬉しいです。
また、子ども達は試行錯誤をすることも多く経験しました。
繰り返し練習したロープワークも最終日には全員が上手に結ぶことできる様になっていました。
「楽しいこと」を作る作業の前には工程を紙に書き出し、スムーズに作業が進むように工夫しました。
「ツリーハウス班」では何度も失敗したハシゴも最後には固く縛ることが出来ました。
「弓矢遊び班」は森の環境をうまく使ってみんなが遊べる会場を作りました。
子ども達は工夫することの大切さを感じてくれたと思います。
「お楽し森の学校」がとても楽しかったと子ども達から感想をもらいました。
そこで、新たに「お楽し森の学校」第2回も開催していきたいと思います。
これからも内容を更に充実させ、「お楽し森の学校」を続けていきます!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?