[レッドブルー(週刊少年サンデー)]
今回ご紹介するのは週刊少年サンデー(小学館)で連載中の「レッドブルー」です。
主要登場人物
夢がなくて何が悪い
ネガティブも貫き続ければ道を切り拓く糧となる。そんな生き様を教えてくれるのが、レッドブルーの主人公「鈴木青葉」です。
以前、同誌で連載中の「帝乃三姉妹は案外チョロい」を取り上げた記事で言及したように、天才と凡才、そして秀才との対比というのが現連載陣の中にある特徴の一つだと思います。
小学生の頃から夢は「総合格闘技の世界チャンピオン」と語る格闘技界の天才・赤沢拳心に対して、格闘技に興味を持ったのは高校生、それまでは格闘技のずぶの素人なだけでなく虚弱体質の鈴木青葉。全く正反対の彼らの成長過程が面白い。
拳心は天才として呼吸するかのごとく新しい技を身につけ、それを自分のモノとしていくのに対して、青葉は「寝技」という一点において成長していくことを選択します。
涓滴岩を穿つ
わずかな水のしずくも、絶えず落ちていれば岩に穴をあける。努力を続ければ、困難なことでもなしとげられるという故事がありますが、青葉の戦略的な成長がどこまで拳心に通用するかはとても楽しみなところです。
一方で、拳心が天才としての苦悩を見せるかどうかというのも注目しています。彼がまったく無敵状態のまま物語が進んでいくのか、彼なりの壁と向き合い彼は彼で成長していくのかは本作を深めていく上で必要な要素かもしれません。
筆者は機動戦士ガンダムで語られる「君は生き延びることができるか」というセリフが好きなのですが、私を含め世の中の多くの人間は天才ではありません。努力に努力を重ねて、少しでも能力を伸ばそうと四苦八苦する訳です。
格闘技界だけでなく、我々が普段生活する社会においても、どうやって生き延びるかはかなり重要な課題であり続けているため、青葉の一点突破型の成長戦略が功を奏するのかどうか、一緒に見て行きましょう!
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