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強化合宿in和歌山(DAY1&2・いざ那智勝浦へ)

こんにちは。或るサー夫婦の「ツマ」です。
私達夫婦は2022年10月22日(土)に開催されたトレラン大会「ジャングルぐるぐるMAX」の40kmの部に出場しました。

ツマの私にとって、この大会への出場そして完走は約半年前から目指していたものであり、ロードでのトレーニングやトレランの練習会に参加するなどの準備をしていました。

そしてちょうど大会出場1か月前の2022年9月25日~29日に遅い夏休みを取得し、和歌山県にて強化合宿を実施しました。

合宿内容はこんなかんじ。

9/24 仕事終わりに和歌山へ移動
9/25 第7回紀泉トレニック出場(紀泉アルプス20km)
9/26 回復と観光+紀伊勝浦へ移動
9/27 熊野古道散策① 熊野那智大社~那智の滝~大雲取越 ※15km
9/28 熊野古道散策② ~熊野本宮大社 ※13km →東京へ

9/25に出場した初トレラン大会「紀泉トレニック」の様子はこちら。

10/22の「ジャングルぐるぐるMAX」の様子はこちら。

そしてこの記事から3回に分け、和歌山での強化合宿の様子を投稿します。

第1回は紀泉トレニック完走後から観光&移動日(DAY1&2)◀イマココ
第2回は熊野古道前編(DAY3)
第3回は熊野古道後編(DAY4)

をお送りする予定です。

それではどうぞ!

I. ふたりのおかみ

17:00
紀泉トレニックが終わって、前日から宿泊している本日のお宿・Guesthouse Ricoに戻ってきました。

和歌山市内にあるおしゃれなゲストハウスです。

私が宿泊した部屋は女性専用ドミトリーで、当日は私のほか3名が泊まっていましたが、私が部屋に戻った時にはまだ誰もいませんでした。

ゲストハウスから徒歩1分のところには地元の銭湯「幸福湯」があります。
宿泊者は受付で割引の入湯券を購入でき、お風呂セット(シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ)を借りることができます。

受付で対応してくれたのはおかみさん。
彼女は兵庫県出身で、大阪や東京で仕事をしたのちIターンして和歌山で起業したやり手の女性です。

そんなおかみさんらしく、情熱的に「幸福湯」さんはジェット風呂が人気なんだとかゲストハウス近くのおすすめレストランとか、地元の魅力をたくさん紹介してくれました。

17:30 幸福湯到着。
浴室は広くて3つのお風呂とサウナ、水風呂があります。

サウナに目がない私は、体を洗ってサウナに直行!
約90℃に保たれているサウナ室内には私の他1~2名が出入りしていました。

私はサウナと水風呂を3回ほど繰り返した後、3つの内湯と水風呂を順番に入りました。

壁には「温冷交代浴」の効果を説明したマンガが掲示されています。
私は普段はサ活一本ですが、旅先ではサウナがない銭湯もありますので、その時には「温冷交代浴」が効果的だと思いました。
実際、この後の強化合宿期間中に「温冷交代浴」を実践した日もありました。

「温冷交代浴」とは?
名前の通り温かいお湯と冷たい水に交互に入る、または温かいシャワーと冷たいシャワーを交互に浴びる入浴法のことです。

古くはギリシャ、ローマ時代から、健康法のひとつとされてきたともいわれています。最近では、温冷交代浴が疲労回復に効果があるという研究結果が発表されたことで、ここ10年ほどでますます注目度がアップ。多くのトップアスリートが活躍するスタンフォード大学のスタンフォードスポーツ医局も、その効果を認めて提唱しています。

からだにいいこと https://www.karakoto.com/28481/(最終閲覧2022/10/30)

風呂から出て幸福湯の扉を出る前に、昔ながらの番台の横を通ります。
私が出る時には若女将が番台に座っており、帰ろうとする私に「ありがとうね~」と一言だけ声をかけます。

その様子を見て、非日常を沢山提案してくれるゲストハウスのおかみさんも素晴らしいですが、私のようなヨソモノを彼女たちの日常にまるごと受け入れてくれるような幸福湯のおかみさんの懐の深さになんとなく居心地の良さを感じ、嬉しい気持ちになりました。

幸福湯(後日撮影)

II. 道は続く

18:30
体は疲れてはいるものの寝るにはまだ早いので、1階の共有スペースで明日以降の旅程の観光スポット調査をしました。

その最中、ゲストハウスに置いてあった和歌山県のガイド本をパラパラ見ていると、熊野本宮大社から高野山まで道が続いていることを知りました。
その間全長72km。
こちらもいつか行ってみたいなあと新たな目標ができました。

今回行くのは那智大社から本宮までの約30km

20:30
共有スペースに置いてある本を1冊借りて部屋に戻りました。
パラパラ読み進めましたが眠気が襲い、21:00過ぎには寝落ち。

21:30
同室の部屋の女子が2人戻ってきました。
しばらく大きな声で会話をしているのが夢うつつに聞こえましたが、しばらくして私が寝ていることに気がつき、部屋を出て行ってくれたようでした。

III. 那智勝浦へ

8:30
今朝は思う存分まで寝るぞ!と思い、目が覚めてもしばらくベッドでゴロゴロしていましたが、この時間に完全起床。

9:30
荷物をまとめて部屋を出ます。
ゲストハウスに設置されていたシャンプー、コンディショナー、ボディーソープの香料がとても良くて気に入ったので、記録用にパシャリ。

TAMANOHADA

昨夜借りた本『どこにでもあるどこかになる前に』(藤井聡子著)を共有スペースの本棚に返して、いざ出発!

DAY2の始まりです。

雑誌の写真のミカンを持っている女性がGuesthouse Ricoのおかみさん
共有スペース

10:00
和歌山駅構内にある百円ショップに立ち寄りました。
というのもトレランで使用したザックなど、この先使用しない荷物を自宅に送るために大きめなカバンなり段ボールなりを入手したかったのです。
あれこれ悩んだ末にビニールのレジャーバッグを購入しました。

10:30
恥ずかしながら昨夜読んだ和歌山県のガイド本で初めて知った「和歌山ラーメン」なるものを頂くべく、和歌山駅直結・WAKAYAMA MIO内にある「丸美商店」に行きました。

太麺が好きなので、ガイド本に載っていたつけ麺を食べたかたのですが、残念ながらモーニングの時間帯での提供はなく、代わりに中華そばを注文。

私は10時開店のまもなく入店しましたが、既に2名の男性客がおり、その後も次々来店して小さなお店の客席はすぐにいっぱいになりました。
通の方はラーメンと寿司をセットで頼むようでした。

ラーメンは見た目からの想像に反してあっさりしていて、朝ラーでも重たすぎないおいしいラーメンでした。そしてチャーシューがトロトロです。

中華そば

11:30
明日からは1泊2日かけて熊野古道踏破の挑戦をするので、何としても本日中に昨日のトレランの疲れを癒さねばならないということで、WAKAYAMA MIO北館にあるナチュラルガーデンにて80分のマッサージを受けました。

40分の全身ボディケア+40分のアロマオイルのコースです。
通常、オイルマッサージは高いイメージなのですが、今回は上記のコースで7,700円(税込)なのでいお安い価格設定だと思います。
もちろんサービスもとても良かったです。

マッサージ後、売店でフェイスパックを購入しました。
この旅には、ダイソーで購入したトラベル用のコンパクト化粧水を持参していましたが私の肌に合わないようだったのでそれを補いたい気持ちでした。

13:18発のくろしお18号で紀伊勝浦駅へGO

17:00
本日のお宿・はなに到着。
入り口の引き戸を開けるガラガラという音が聞こえるやいなや「いらっしゃい!」というおかみさんの明るい声が。

靴を脱いで中に入ると、受付の小さな小窓があり、向こう側におかみさんが座っています。
その横にはおかみさんがいる部屋とを区切る引き戸があり、そこから1歳の男の子が扉を開いてかわいい顔をのぞかせました。

おかみさんは「すみません、好奇心旺盛なもので」といいつつ受付の手続きを手際よく進めます。

私の受付が終わったタイミングで、常連のお客さんらしき男性が宿にやってきて、男の子を見るなり「もう立てるようになったんだね~」とおかみさんに話します。
アットホームな雰囲気に包まれた素敵なお宿でした。

お宿・はな

17:15
腹ペコな私は部屋に荷物を置いてすぐに夕食を食べに外出します。
目指すは、受付時におかみさんからおすすめされたまぐろ料理店「竹原」。

宿とは反対の駅の向こう側に行くと、港に向かって商店街が伸びています。
月曜日のこの日は観光客も少なく、閑散としていました。

紀伊勝浦駅から港に向かって立ち並ぶ商店街

駅から徒歩5分ほどで「竹原」に到着。
店に入ると既に1組のカップルがいました。

カウンターに座ると、昔ながらの店構えに反してアジア系の女性が水を持って来てくれました。
後からメニューを持って来てくれるのかと待っていると、オーナーが「食事ならまぐろ定食がおすすめだよ。」と教えてくれます。

まさか目の前にあるメモがメニューの全てだったとは。実にシンプルです。

そして新聞記事に載りました的な広報だと思っていたそれもメニューだったとは(値段が書いてあることに後から気が付いた)。

少ない品数に全力を注いでるから名店なんだろうな、と感心しました。
もちろん、注文はオーナーおすすめのまぐろ定食。

厚切りのまぐろが口の中で溶け、最高に美味しかったです。

シンプルメニュー。仕入れによって毎日変わると思われる
まぐろ定食が掲載された新聞記事(メニュー)
竹原

私の入店後も次々にお客さんが来るので、食べ終わったら早々に退店。

港と市場があるあたりまでぶらぶら散歩したのち、宿に引き返す途中にあった商店で紀州みかんを購入しました。

17:45
明日の朝食を入手するのと、自宅に荷物を送るための送り状伝票をもらいに駅前から一番近いコンビニ・ファミリーマートへ。
明日の朝食メニューはカレーにしました。

17:57
駅前にある観光案内所に閉店3分前に入ります。
実は、明日から大雲取越を歩くことは決まっていますが登山口がどこにあるのかを把握できていなかったので教えてもらいました。

登山口は熊野那智大社にあり、そこまではバスで行くということにここで初めて知りました。
私が歩くルートで本宮大社に行く人はあまりいないようなので、詳細な情報がネットで拾えておらず、ここで確認出来てよかった~。

そして本宮大社までの地図とバスの時刻表を頂きました。
熊野古道の道中はネットがつながらない場所もあるので、結果的にこの紙の地図は終始重宝しました。

IV. 関西おばちゃんズ

18:30
紀伊勝浦は温泉地の名勝でもあります。
お宿・はなにも温泉がありますが時間制限ありの予約制だったので、お隣にある「玉乃湯」に行きました。

風呂の支度をして再び宿を出たとき、すこし小雨が降っていました。

玉乃湯で入湯券を購入して女風呂ののれんを潜ったちょうどその時、ちょうど帰るおばちゃん2人組が脱衣所から出てきました。

おばちゃんたちは、私が宿から借りて履いてきたクロックスが少し濡れているのを見て「雨降ってるの?」と聞いてきました。

初対面のおばちゃんに普通に聞かれたので、少し驚きつつ「少しだけ降ってきました。」と答えると、二人は「さっき雨降りそうやったもんな~」「どうしよう!帰れるかしら!」とにぎやかに去っていきました。

服を脱いで浴室に入ると、そこには私以外に誰もいません。
広いお風呂を独り占めし、端から端まで泳いだりして満喫しました。

そして風呂から出て着替えを終えたところに、先ほどとは別のおばちゃんが一人脱衣所に入ってきました。

チキンラーメンのおまけで付いてきたのだろう手提げ袋を持ったおばちゃんは私を見るなり「チキンラーメンの宣伝しているみたいやろ」「(日清食品から)宣伝料もらいたいくらいやわ。」と話しかけてきました。

チキンラーメンの通常のパッケージはオレンジと白のボーダーですが、よく見るとおばちゃんのそれは黄色と黒のボーダー。おばちゃんいわく、阪神タイガースとのコラボパッケージなのだそうです。

「なんで阪神タイガースなんですかね?」と会話を続けてみると、
「あそこ(日清)は阪神ファンなんよ。」と教えてくれました。

おばちゃんが準備を整えて浴室の引き戸を開け、中に誰もいないことを知ると私に向かって親指を立ててグッドサインを向けてきます。

そして「ラッキーやわ~」と言って、一人浴室に入っていきました。

初対面なのに良い意味で馴れ馴れしい感じと言葉数の多さが「関西だな~」と実感して、ちょっと面白かったです。

V. 地元・千葉とのリンク

20:00
宿の部屋に戻ってゴロゴロしつつ、昼間に購入したフェイスパック・MAMA BUTTERを装着します。

そして、たまたまパッケージの裏側を見ると、びっくり。
製造販売元が私の地元・千葉県八街市ではありませんか。

あんなイナカでこんなシャレたフェイスパックを作っていたなんて。
ちょっと地元を誇らしく感じました。

千葉県八街市で製造されたフェイスパック

そういえば余談ですが、ここの地名は那智勝浦町ですが私の地元の千葉県にも勝浦市があります。
何かゆかりがあるのか?と後でネットで調べてみると、はっきりした由縁は分かりませんでしたが、紀州から黒潮に乗って千葉県にたどり着き、定住した人々がいるのかもしれないことが分かりました。

どうやら「勝浦」だけでなく、和歌山と千葉県には共通する地名がいくつもあるそうです。

参考

うまくて安い紀州みかん

22:00
自宅に送る荷物と熊野古道を共にするものとを整理したり、商店街で買った紀州みかんを食べたりのんびり過ごしたのち、本日は普通に仕事だったオットに電話をかけます。

いつも仕事終わりに筋トレして自宅に帰ってくるのが22:00頃なので一息ついている頃だろうと思っていましたが、電話に出たオットがいたのは彼の職場の学校の中。

この日は仕事が忙しかったのだそうですが、電話の約束をしていた22:00に合わせて仕事を切り上げ、学校の駐輪場に向かって真っ暗闇の中を歩いている5分程度、軽く会話しました。

遅くまでお疲れさま、オットよ。

ちなみにオットは今日、同僚の先生方に対して、ツマの私が和歌山で20kmのトレラン後に熊野古道を約30km踏破するという強化合宿を決行している話をしたところ「ぶっ飛んだ奥さんですね~」と驚かれたと、なぜか誇らしげに語っていました。

オットとの電話を終えた後、明日は朝早いからと布団に入って横になりましたが、山に一人きりで入ることへの一抹の不安と新たな挑戦への興奮でなかなか寝付けませんでした。修学旅行前夜のあの症状です。

そしてDAY3 前編につづく・・・


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