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加藤篤(日本トイレ研究所)
2018年3月26日 21:30
最近では少なくなりましたが、外観が電話ボックスに似ていて、簡単に運搬できるトイレのことを「仮設トイレ」といいます。花火大会、マラソン大会、野外フェスなどに設置されますので、一度くらい使ったことがありますよね?(写真:日本トイレ研究所)この仮設トイレは、実は建設現場で使うために、埃や汚れ、雨風にも強く、コンパクトで運搬しやすく、頑丈というようなことが重視され開発されたものです。建設現場が
2018年3月19日 21:02
これまで、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震など、大きな災害が起きるたびに、私たちはトイレ問題に悩まされてきました。以前に書きましたが、震災時は断水などで水洗トイレが使えなくなることで、私たちの生活環境は不衛生になります。換気扇が止まってしまう、トイレのあとに手が洗えない、トイレ掃除ができない、水が流れないことに気づかずにトイレを使ってしまい便器がうんちとおしっこで満杯にな
2018年3月12日 21:52
前回に引き続き、災害時のトイレについてです。水洗トイレで用を足したうんちやおしっこは、建物内の排水管を通って下水道に流れていきます。その下水道は道路の下に張り巡らされていて、最終的には下水処理場につながっています。うんちやおしっこはそこで処理され、海や川に放流します。これは、小学生の頃、社会の授業で習いましたよね。今の時代、日々の生活を便利に過ごすためにインターネットにつながることが欠かせ
2018年3月5日 21:24
前回、大きな地震が起こった際に、トイレ問題は命と尊厳に関わるというお話をしました。今回から何回かにわたって、どのようにトイレを備えておくとよいかを説明していきます。国や都道府県、市町村がやるべきことはいろいろあるのですが、自分のため、家族のために一人ひとりができることもあります。ということで、まずは、個人でもできるトイレの備えについて説明します。「携帯トイレ」を知っていますか?携帯電話