どうかお幸せに(「さざなみのよる」を読んで)
ハロー、u子です。
木皿泉さんの「さざなみのよる」を読んで、感想を書きたい欲が高まったのでご無沙汰で失礼します。
ストーリーとしては、病気で息を引き取るナスミさんと、関わってきた人たちやその先の人たちの話がつながっていくお話。詳細は下記。
『さざなみのよる』木皿泉 特設サイト|河出書房新社
いままで、何のために生きているのかと考えたことがある。何かを成し遂げなくては……と勝手に使命感を背負ったり、周囲と比較して無駄に焦ったり。
でもこの本を読むと、生まれてきただけで「祝福」だなぁと染み込んでくる。
どんなに迷惑かけても心配かけても殴っても裏切られても、生きているだけで影響しあっている。だから、良い言い方がわからないけれど「生きているだけでいいじゃん」って素直に思えた。そんなあったかい本。
先日、お世話になった整骨院の先生が異動になるとのことでご挨拶へ。
その帰り際に「お幸せに!」とお声がけいただきました。
なんて素敵な言葉なんだろうと思って。帰り道に何度も頭の中でリピート。人通りが少ない道だったので、ちょっとだけスキップもした。
ペンは剣にも勝ると言われている通り、言葉選びって難しい。年を取れば取るほどNGワードが増えていく感覚にがんじがらめになっていく。
でも、多少間違えたとしても発信していけたらいいな~って思ったね。
考え方に影響を与えてくれる良い本に出会えて嬉しかった。お幸せです。
おしまい。