人類はなぜ誕生できたのか
人類の誕生は偶然の重なり
今回、ご紹介する本は、
眞淳平(2021)『人類が生まれるための12の偶然』である。
私たちは、あたりまえに日々を過ごしているが、
人類が地球で生きられているのは、
いくつもの偶然が重なった結果であることを、
著者はこの本を通して教えてくれる。
日常の生活で気が付かない″問い″に惹かれた。
余談になるが、
私が本を購入する決め手として
1)「はじめに」を読む
2)「目次」を見る
3)「あとがき」を読む
これで面白かったら購入している。
本書は『3)のあとがき』が素晴らしくて購入した。
次に目次をたどってみると、
人類の誕生が偶然であることには、
●宇宙の誕生
●太陽系
●月
●水
●気候
といったキーワードが挙げられている。
そのなかで、学びになった内容を3つ挙げる。
①宇宙の大きさ
宇宙は膨張を続けて、
地球から遠い所に、天の川銀河や、
アンドロメダ銀河といった星が2,000億個以上存在していることはイメージとして持っていた。
ただ、著者が語る宇宙には、
「グレートウォール」と呼ばれる
もっと大きな構造があると述べている。
これを読んでいると、
自分の悩みや、人類同士のもめごとが、
あまりにも小さいことに気づかされる。
②太陽と地球
毎日見ている太陽は、
地球との距離が違うだけで人類は生きられない。
地球に近い、金星や火星との比較もあり、
なぜ地球に海の水が存在し、生命が誕生できたのか、好奇心をそそられる内容である。
③海の水は、なぜ蒸発しなかったのか
地球が誕生した当時は「水の惑星」であり、
海ができたとき、大部分を占めていたのは、
二酸化炭素の影響があったと言われている。
一部の文章を引用したが、
地球にはプレートがあり、
プレートの影響で私たちが住める大陸がある。
さらにプレートが移動することで二酸化炭素の量が減少するという、
知らなかったことを一つ知れた。
最後に
この素晴らしい一文を読んで、
今、生きている偶然を当たり前と思わず、
何ができるのかを真剣に考えていきたい。