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アリババグループとユニリーバが中国でSDGs連携を強化
アリババグループとユニリーバ(中国語表記:联合利华)は今年の3月に、プラスチック容器包装の種別を自動的に特定・分別するAI自動分別機を上海や杭州の20か所への試験導入することSDGsでの連携を開始していました。
その両者が「小さな行動で大きな違い(中国語原文:小行动大不同)」というスローガンのもと、AI自動分別機の展開を拡大してくことを発表しました。
両社は北京や南京、成都などにある天猫(Tmall)の実店舗「天猫キャンパスストア(中国語原文:天猫校园店)に今後2年かけて、このAI自動分別機を1,000台設置していく予定だそうです。
ユニリーバ中国の重点顧客及びデジタルマーケティング副総裁の方炕氏は、同取り組みに関し、以下のように語っています。
これは単なる一般的な意味でのマーケティング協業ではなく、ユニリーバはアリババと共同でSDGsを推進し、より多くの消費者を増やし、(ユニリーバの)製品と(アリババの)プラットフォームにおいて、「小さな行動」を開始し、SDGsにおける「大きな違い」を創造していけることを強く望んでいる。
ユニリーバというとSDGsに積極的で、全世界で活動を展開しているというイメージがありますが、アリババグループも中国でSDGsに関する活動を積極展開し、フィリップスやロレアル、ネスレなどともプラスチックごみを減らす物流に取り組んだり、その回収の仕組みを作ったりなどしています。
ユニリーバとアリババは、今年の11月11日(シングルデー、独身の日)においてもプラスチックを使わない循環可能なグリーン物流ソリューションを提供していくことも予定しているそうです。
アリババグループ副総裁の靖捷氏は同社のSDGsに対する取り組みについて次のように語っています。
アリババはSDGsに注力するすべての企業のパートナーになりたいと思っています。私達は常に開放的な姿勢で、パートナーやお客様と一緒にグリーンで持続可能な新ビジネス生態を構築していきます。私達が追求しているのは一回限りの革新ではなく、商業価値と社会価値を双方備える、持続可能で拡大が可能な取り組みです。
アリババグループには物流子会社などもありますが、ぜひここでも何度か紹介している水素燃料車をはじめとしたクリーンエネルギー車による物流網の構築にも力を入れていってほしいですね。
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