見出し画像

休むのが苦手な日本人


月曜日。

サザエさん症候群な方へ。
※医学的な病名ではありません。

20~50代の働く男女と専業主婦400人ずつ
(計1200人)を対象にした「憂鬱な曜日調査」

月曜日を憂鬱と答えた人の割合は、
働く男性の77%
働く女性の86%
専業主婦の62%

日本では月曜日の嫌われ方は圧倒的


月曜日を憂鬱に感じる人がいる一方で、
全く憂鬱さを感じないという人もいます。
(私もヨガを始めてから感じなくなりました)


じゃあ、
月曜日が憂鬱な人と何が違うのでしょう?



私は、コーチングの中で、

一日の習慣タイムマネジメントの仕方、
世界万国共通、普遍的な時間(生活習慣)
フォーカスして落とし込んでいます。

"一日のルーティン化"



このルーティンが定まっていない人ほど、

休日と平日に大きなギャップがあったり
体の疲れが取れづらかったり
ストレスが溜まっていたり
仕事内容や人間関係に不満がある傾向、、、


一日のルーティンの中でも
日本人の健康と幸せ、幸福度において
他の先進国と比べて差異があるもの、、、

それは、休み方です。





休み上手かつ幸せ上手な北欧人(幸福度が高い国)
との比較を交えて、

休むのが苦手な日本人
日本人が休み上手になるには?について、

まとめてみました。



(以下、引用部分: 著書『北欧時間』から)


まずはじめに、この一節から。

 北欧の人々は、やるべきことをこなしつつ、自分がどうしたいかを尊重するのがとても上手。さらにいえば、「自分のごきげん取り」に時間を割くことの重要性を知っていて、優先度も高いのです。
 例えば、チームで大きなプロジェクトに取り組んでいたときにこんなことがありました。
締め切り前の、ラスト数日。
皆、とても忙しくしていたある日のこと。
「最近、働きすぎて完全に疲れた。調子も出ない。今日は早く帰ってもいい?リフレッシュして、明日はたくさん貢献するから」
という、なんとも正直な理由とフワッとした提案を述べて、プロジェクトの一員、しかもリーダーが早退したいと言い出したのです。

皆、当然戸惑い、焦りました。
「疲れているのは皆一緒。そんなことを言っていては、期限に間に合わなくなる」という声もあがりました。が、彼は譲りません。
「今の自分に一番必要なのは、ここで頑張ることではない。ジムにこれから直行して、ダンベルを無心で持ち上げ、汗を流し、すっきりとした気分になることなのだ。どうか、理解してくれ。」 結局、皆を納得させ、ジムへ突進していきました。
 そして次の日、明らかにピカピカとした表情で、ベストコンディションになった彼。宣言通り、バリバリ貢献してくれたのです。
ピリピリした空気のまま昨日無理に続けるよりも、ずっと生産性が高くなり、よりよいチームワークと、よりよい成果がもたらされたのはいうまでもありません。

「自分のことがわかっているって、そしてそれを正直に自信を持って言えるって、すごい!」と感心しました。

では、質問です。

あなたにとって、
彼の「ジムでダンベルを持ち上げる時間」に
当たるものとは、どのような時間でしょうか?


この時間があるか、ないか
この時間の自分を知っているか、いないか

で、かなり休み方の質が変わります。


自分を知らない人が多すぎるからこそ
自分を知ることのキッカケになれたらと。
(私もまだまだ知ろうとしてる途中です)



①日本人は、なぜ休むのが苦手なのか?

日本で何故このような人が増えたのでしょう。

日本特有の"長い時間働いている人が正義"
"肉体を長い時間使う人がすごく大変”

これは変えられない文化なのでしょうか?

 大きな理由の1つは、日本の社会では「世間」が重視されるのに対して、北欧諸国の社会では圧倒的に1人ひとりの「個人」が中心だからかもしれません。
 というのは、例えばこんな感じです。
 日本にいると、受験戦争、夜中までの残業や、ワンオペ育児など「それって無理でしょ」と思うようなことを、なぜか皆が「当たり前」のようにやっているように見えます。
 そして、皆と同じようにできれば「ちゃんとやれている」とはじめて安心でき、できなければ「なまけ者、根性がない」と自分を責めてしまうのです。
 皆がプレッシャーを感じ、皆が無理して頑張ってしまう側面があるように思えてなりません。


北欧諸国では、
✔︎充実した生活保障
✔︎残業のない働き方
✔︎自由に使える自分の時間の多さ
✔︎立場に関係なく、
 人と人が実直に対話できる空気感

といった一人一人の「個人」が尊重され、
自由に生きられる社会であるべきという、
現在にも受け継がれる彼らの「考え方」が
社会を形成してきたようです。 

「誰もが無理をせずとも、
のびのびと生きていけるような環境」
どうやら、ここにヒントがありそう、、、。



私が内科学を学んでいる師匠も言います。

「私はしっかり休んでいます。
手を抜くことも多いですし、
他人にお任せすることも多いです。
私は親愛なる仕事仲間に頼ればいい
と思っています。
カウンセラーをしてから十数年、
忙しすぎて心身を壊す方の相談が
後を絶えません。
そんな人の特徴は、
忙しい(でも予定が何もないと不安)、
人に頼ったら悪いと思う、
私がやらなきゃ誰がやる、などなど。
本当は、少し休んだところで誰もなんとも
思いませんし、思われるとしたら、
日ごろのあなたの行動の仕方が悪いのでしょう。
人に頼ることで頼まれた方が憎んでくるか
と言ったらそうでもないですし、
あなたがやらなくても地球は回るのです。
みゆき様も言っていたじゃないですか。
まわる、まわるよ、地球は回る。

師匠の言葉には、いつも頭があがりません。




②日本人が休み上手になるためには?

こちらも、本の一節から。

 近年、「コストパフォーマンス(費用対効果)」をもじった「タイムパフォーマンス(時間対効果)」、通称「タイパ」という言葉をよく耳にするようになりました。
 効率的な時間の使い方を重視し、それにより、たくさんのことを同時並行に進めようとする人が増えている様子。
 倍速で話題のアニメを見ながら、SNSをチェックしながら、明日の仕事のことを考えながら夕飯を食べる、などなど。
 過去に私も「タイパ」を上げなくてはと焦るあまり、不器用なくせに大量のことを同時にやろうとして、よくパニックになっていました。
その結果、集中力が分散し、どれもこれもおろそかに。時間だけが刻々と過ぎていき、虚しさと焦りが積もるばかり。
 振り返ってみると、その原因は「優先順位をつけるのが下手だったから」でした。

 もっといえば「自分にとって、何が大切で、何がさほど大切ではないのか」がわからず、
「大切ではないことを「やらない』勇気」
ありませんでした。
「これをやったほうがいいらしい」と流されているうちに、やるべきことリストが膨大になって、収拾がつかなくなっていたのです。
それに気がついたのは、北欧に移住してからのこと。
 
 幸福度も生産性も、世界最高クラスの北欧の人々は、常に時間に追われ、せかせかと「タイパ」を上げなければと必死になっていた私とまるっきり違ったのです。想像していたよりもずっと、ゆったり、のんびりとしている彼らの様子と、とてもリラックスした空気が漂う光景に驚き、そして納得しました。

 私が「たくさんの『自分にとって大切ではないこと』を、やたらめったらたくさんこなす」に終始していたのに対し、北欧の人々は自分にとって大切なことを明確にし、その1つひとつ、タスクが仕事でも遊びでもそれにきちんと集中していました。
 そうすることで時間の密度をぐっと濃くして、本当の意味での「タイパ」を向上させていたのです。
まさに「本当に充実していて豊かな生き方」を実現しているといえるでしょう。

タイパ達人の北欧人。
休日も【心身を休める】ことにも集中し、

タイパをあげようと
せかせか時間に追われ必死な日本人より、

ゆったり、のんびり、余白があります。



世界で一番大事なのは、誰でしょう。

それは、
いつも自分の一番近くにいて、
生涯ずっとともに時間を過ごす人。

自分自身です。

あなたは毎日、
自分で自分にかけている言葉に
どれくらい気をつけていますか?


アメリカ国立科学財団の研究によると、
人間の脳では1日に12万~6万回のことが
思考されているそうです。

さらに、
その95%は前日と同じ内容のもの。

そして、
その80%はネガティブな内容のもの。だとか。

昨日と同じネガティブな思考が、

1日に4万回

自分の頭の中をぐるぐる回っていると考えると
恐ろしいですよね。



日本人の美徳である、謙虚さ。

しかし、
謙虚さ、ゆえの自己否定する厳しさ。

自分を褒めること、
いい気分であることすら許せない文化。

「こんなことで喜んでいてはダメ」
「ほかの人と比べたら全然ダメ」
「調子に乗るな、もっと頑張らなくては」
という思考。

つらいことがあっても落ち込めない。
いいことがあっても喜べない。
何があっても結局行き着くのは
もっと頑張らなくちゃという自己否定。

「自分はダメだ。価値がない」
「才能もないのに努力が足りない」

そんなことを1日に4万回も言ってくるような人
絶対に近くにいてほしくありません。

なのに、この世で一番自分のそばにいる自分が、そんな存在になっていませんか?

友達に、
「それはあなたがダメだからでしょ。
もっと頑張りなさい!」

なんて言いませんよね。


落ち込む自分を否定せず、
友達に言葉をかけるのと同じように、

「あなたならできる。大丈夫。
いつでも助けになるよ。あまり無理しないでね」

と、


自分と一番の友達になることを
心かけてみてください。

そして、
自分(一番の友達)との約束は守ること!


そんな関係性を築きながら
毎日何万回も自分という友達とともに、
大切な時間を過ごしていきたいですね。



では、ここから北欧人の休み方を紹介します🍃


北欧の人々は、自然と触れ合う時間

Friluftsliv

(フリルフツリーヴ、直訳すると「野外生活」)
をとても大切にしています。


休みの日に何をしていたか北欧人に聞くと、
返ってくる答えは、

森の中でピクニックをしていた、
海岸を散歩していた、など。

自然と一体になりながら、
家族や友人とゆったりと過ごすのが
一番の贅沢だそうです。

実はこれ、ストレス解消にとても効果あり!

「ストレスホルモンのコルチゾールを減少させるのに最も効果的なのは、自然を感じられる環境下で20~30分間、過ごすこと」

という米ミシガン大学の研究結果もあります。
(ちなみにランニングや読書などせず、ただ座ったり歩いたりしているときにもっとも効果が確認されたそう)。

自然の中での瞑想サイレントウォーク
かなり有効な休み方ではないでしょうか。


とはいえ、都会に住んでいると、
自然のシグナルをキャッチすることも、
山や海まで出かけるのも一苦労。

そんなときは、
私は日常の一部として
自然を楽しむことを心がけています。

例えば、
・朝の通勤は公園を通る遠回りルートにする。
・窓があり日光が入る場所で食事を摂るなど。
ちょっとしたことですが、
とてもいい気分転換になります。


一方で日本のお決まりの休日の過ごし方、、、

思い浮かぶのは、
ショッピングではないでしょうか?

ショッピングセンターや駅ビルで
お買い物をしてストレス発散!←これ⚠️

電気屋さんで新作の家電を眺めて、
つらい気持ちを紛らわせる、、、

しかしながら、

幸福度調査によると、

北欧諸国では
「ものの消費に幸福感を抱く」意識が薄いそう。

残念なことに
北欧でのショッピングは「つまらない」そうです。

購買意欲をそそるディスプレイやポップ広告は
ほんの少しで、基本的には、
ものが棚に無造作に置かれているだけ。

さらにどこの店に行っても、
だいたい同じものしか置いておらず、
楽しくお話ししてくれる店員さんも、
ほとんど見当たらないんだとか、、、

つまり、ショッピングは
必要なものを調達するためのもの。


友人と遊ぶときも
一緒にお買い物に行くことは少なく、

お互いの家や、森や公園など
自然のあるところに行く。

自然の中で友人とゆったりおしゃべりして過ごすことが、ショッピングよりもずっと楽しく、

そして、
リフレッシュできる時間になっているそうです。



最後に、、、(質問)

冬の朝の日差しのあたたかさを感じたことは
ありますか?


「はぁ、これからどうしよう」と、
毎日モヤ~ンとした悩みを抱えていた数年前。


"小さな瞬間も大切にし、
日常に対する感謝の気持ちを忘れない"


これだけで
人生を少しずつ好転させることができました。


ありふれた瞬間かもしれませんが、
その一瞬を心から大切に感じとり共有すること。


散歩中に見つけた花の美しさ、
おいしい料理を共有できる幸せ、
家族や友人とのあたたかい会話。

何気ない瞬間にもじっと目を向けることが、
サザエさん症候群の脱却法ではないでしょうか?




長々読んで下さりありがとうございます。

最後まで読んで下さった方にギフトとして、
私が好きなお笑い芸人 ミキのネタを添えます。

このネタは今回の記事にピッタリ。

でも、他のネタの方がもっと面白いよ?
(映画、兄弟交代このへんがツボ)


今日も同じ空の下。
Have a nice day


end.




end.

いいなと思ったら応援しよう!