藤の花
小さな格子戸から覗く
青紫の雫形
あぁ、君は藤の花か
つかえがスッと落ちた
浮き世も闇もさもあらず
互いにさして変わりはないのだ
自分をつなぎ止めるために
些細なことで良い
心の支えとなる何かを
胸の中、そっと抱くといい
今朝も変わらずお前は
すらりと格子戸から覗く
また少し伸びたようだ
花びらがスッと落ちた
時はまるで水の如し
流れのまま任せるが良いのだ
自分が生かされている意味を
悩んでみても答えはない
今生きている事実を
かみしめていけばそれで良いじゃないか
絶望の嵐が何度君を叩いても
終わらない嵐はないさ
上がらない雨はないさ
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私の為に注いでくださった想いは、より良い創作活動への源泉とさせていただきます。こうご期待!!