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●散文、雑記、詩っぽいの。

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#散文詩

言葉と食事。(再送)

言葉と食事。(再送)

言葉と
食事は 共通している

基本 毎日作るか食べるかする
味付けが人によって違う
好みも違う

生活に飽きている時期は
同じレシピばかり使い回しがち
 
バリエーションが豊富な人は
なんだか生活もキラキラしてそう

テレビに出てくるものは全部美味しそう

たまにプロのお手本とか見ると
「自分も真似したい!」って思う

でも料理は
持ってる材料でしか作れない

普段から
自分のストックを豊かにし

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始発快速村上行。

始発快速村上行。

2015.10.14

まだ明けきらぬ空は
橙と青のちょうど中間
ちょうどロクショウを燃やしたみどり色の炎のような
ほのかな 明るさでした
雲ひとつふたつの晴れ渡ったスクリーンは
東の山並みにフチ取られ
またその山並みは快速のスピードでぐんぐんと流れてゆきました
昨日を 置いてゆくように

ひと気のないホームを4時過ぎに発った始発の快速列車は
単調な音声アナウンスと
運転士のおにいさんと
僕だけを

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雑記 2023.05.23

 世界に本当に自分が1人きりでぽつんと立たされているのだと初めて知らされた夜の苛立ち。
 生きていくこと全般の虚しさにぶつかって、その夜空の化けの皮を全部切り刻んで、闇が円い空の底からとめどなくぼどぼどぼどと漏れ出てこの街を満たして全部終わりにしてしまえばいいんだというような気持ち。
 そういうのが、ぼくの「さみしい」の定義です。
 これは持っていると、とても冷たいものです。

 でも、あの人にと

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泳ぐの疲れて
浮かんでるんだ

どうせ
沈む心が錨になって
どこへも漂流はしないんだから

泳ぐの疲れて
浮かんでるんだ

いっそ
次くる波に
さらわれてさ

水の中はきっと素敵だ
空気の中ほど目が見えない
きみに合わせる顔がないし

泳ぐの疲れて
浮かんでるんだ